南シナ海で中国とフィリピンの緊張が高まっています。日本時間12月16日、中国海警局の船がフィリピン巡視船を取り囲み、スプラトリー諸島付近で危険な接近行動を行いました。フィリピン側は自国の排他的経済水域(EEZ)と主張するエリアで活動しており、中国船はその進路を塞ぎ「ただちに立ち去れ」とフィリピン側に警告。
さらに、フィリピンの漁船約20隻に対して中国船が高圧放水砲を発射し、3名の漁師が負傷、漁船2隻が損害を受けました。この事件を受け、フィリピン側は中国の行為を強く非難しましたが、中国側は挑発行為があったとし、双方の主張は平行線をたどっています。

南シナ海でのフィリピンと中国の対立は、国際的に看過できない問題です。中国がフィリピンのEEZ内で展開する海洋進出は地域の安定を脅かします。まず、国際法に基づく海洋管理の強化が求められます。フィリピンを含む関係諸国は、国際海洋法裁判所への提訴を考慮するべきです。また、地域の多国間会議を通じて、抜本的な解決策を模索する必要があります。加えて、東南アジア諸国連合(ASEAN)の協力を得て一貫した姿勢を示すことが重要です。
経済的利益が絡み合う中、長期的な平和と繁栄を目指す姿勢が問われています。このような主権侵害が続く限り、地域の信頼が失われ、国際社会からの非難も強まるでしょう。強引な戦略は、結局は孤立を招くだけです。
ネットからのコメント
1、フィリピンは一歩も引いてはならない。大規模な艦船を増やして、敵国の船との間に入り、漁船の保護を行なっていくべきであろう。敵の主張は国際的に不法行為に当たるものであり、既成事実化をさせず、これから長期的に敵の海賊行為を取り締まる強力な能力をフィリピンは保持しなければならない。フィリピンは国益を守るためにも、一流の防衛部隊を築く必要がある。
2、国際法とかも含めた世界の決め事に対して、中国は都合の良い解釈しかしないし、むしろ自分達が独自で決めたルールを世界に押し付けようとしています。 こんな事が許される訳ありません。 中国の言う事を聞けばろくな事にならないと、東南アジア諸国やアフリカなど支援を受けた国からも声が上がっています。各国連携を確立させて、中国の自己中心的な考えを止めてもらいたいです。
3、中国は相手との力関係で対応を変える。フィリピンには放水砲まで使うが、日本には踏み込めない。背後に自衛隊と日米安保という抑止力があることは大きいと感じます。これは外交姿勢の違いではなく、現実的な力の差。中国が軍事力を高める以上、日本も抑止力を維持しなければならないですね。戦うためではなく、戦争を起こさせないための軍事力が必要と感じました。
4、これは比の話だが、日本政府はこれ以上日本と敵対する場合には中国に進出している日本企業が中国を撤退して他国に進出する際に設備投資の何割かを国が補助する制度を作ることを検討すると表明したらいい。中国は失業率が高いと言われているから日本企業の撤退が一番強いカードになる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2269cc36e222b559ee421149a9d48d8da7d7bfa0,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]