静岡空港を発着する札幌便と沖縄便について、ANA(全日本空輸)は10月1日から運休を開始し、事実上同空港から撤退することを発表しました。運休の背景には、需要低迷や営業赤字が続いている現状が挙げられています。静岡空港は2009年の開港以来ANAの就航先でしたが、2026年度航空輸送事業計画の中で運航再開の目処はないとされています。毎日1往復運航されていた便は減便や撤退の判断を迫られ、全体経営上の判断として静岡空港の活用が見送られる形となりました。この動きに対し、静岡県知事は「残念である」とコメントしています。

今回のANAによる静岡空港からの撤退は、航空業界の競争環境や需要変化がもたらす厳しい現実を露呈しています。経済的事情とはいえ、静岡県民や観光業界にとっては重要な交通の足が奪われることで、地域活性化や利便性を著しく損なう危機的な状況です。
営業赤字という問題は経営側が正当性を主張する一方、地域経済と交通インフラの維持という国家的課題は置き去りにされています。
そもそも空港アクセス改善や観光需要喚起といった静岡側の活動が中途半端だったのではないか、またANAとしても赤字便を地域連携の中で活用する代替策を模索すべきだったのではないでしょうか。まずは地域行政と静岡県民が直面する問題の根本に立ち返り、「アクセス向上策の大規模見直し」「観光プロモーションの強化」「地方空港便への補助金適用拡大」など地域経済を下支えする政策が急務です。
交通の利便性を失うことで、静岡県そのものの経済的競争力がさらに後退するリスクを抱えている以上、公共交通を成長戦略の一角と位置づける強い取り組みが求められています。そのためにはANAの撤退を見過ごさず、長期的かつ持続可能な地域経済の再構築を目指す覚悟が必要です。
ネットからのコメント
1、沖縄、札幌便てビジネスより観光の需要が高い。だけど、静岡からではお昼過ぎの出発となるから観光目的だと移動だけで1日目が終わってしまうのもあると思うし、それなら静岡以東の方なら羽田、浜松近辺なら中部国際の方が便数も多いからそっちを使って時間を有効に使うんじゃないかな。
2、地方空港は殆ど赤字であり苦戦が続いている。静岡空港は市内から車やバスで1時間要し鉄道アクセスが不便で県内新幹線での移動が容易な為に尚更厳しい。そもそも狭い国土に100近くの空港が必要なのか、人口減少していく中で不採算空港の見直しも検討すべき時期なのでは。
3、静岡県民なら羽田空港か中部国際空港が近いですよね。しかも札幌便と沖縄便は1日一往復とのこと。一往復の時間に合わせる方が面倒でしょう。新幹線が開業して利用客が減った空港や航空路線はたくさんあります。飛行機需要がないなら最悪空港も閉鎖で良いでしょう。空港を誘致して、税金で赤字を補てんする。そんなことより、バス路線維持に使ってほしいです。
4、就航以来赤字が続いていたなら、ANAとして撤退判断はやむを得ないと思う。地方空港路線は需要の絶対数が限られ、LCCや他空港との競争も厳しい。「需要動向や競争環境を総合的に判断」という説明は妥当で、問題は航空会社よりも路線を維持できる需要を作れなかった地域側の課題ではないか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5919ca5f2eba293558dd4f0a0fc48a1de86f3a02,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]