自民党が歴史的大勝を収めた衆院選では、TikTokなどSNSを活用した選挙戦略が若い世代に大きな影響を与えた。1月30日、高市早苗首相が遊説に訪れた福岡県行橋市では、多くの若者たちが演説会場を訪れ、応援メッセージを書いた紙を掲げる姿が見られた。高校生や中学生などがTikTokで高市氏の動画を頻繁に視聴し、「他国にものを言う姿勢」「政策への期待」を理由に支持を増やした。また、初めて投票所に足を運んだ会社員男性(29)が自民候補に声援を送り、過去首相と比較した動画をきっかけとしてさらに支持を強めた。一方、専門家は「人気投票化」に懸念を示し、有権者が政策への理解を欠いたまま信任する問題を指摘した。

SNSを活用した選挙戦略が功を奏した結果、自民党は歴史的大勝を収めたが、その裏には重要な課題が潜んでいる。若者が政治に関心を持ち始めたことは素晴らしいことだが、政策理解が浅く感情的な支持傾向に陥る「人気投票化」は重大な問題だ。
この現象が加速すると、有権者が議論を深める機会が失われ、期待だけで政権を形成する危険が生まれる。これは民主主義における理念を揺るがす異常な現状である。
問題の本質は、SNSを通じた情報提供が、具体策を提示するよりも「感覚的な魅力」に重点が置かれている点にある。その結果、政策自体への議論が後回しにされ、SNSの特性である感情の連鎖が有権者に偏った判断を与えている。また、政策論の欠如は、若者の政治参加を深化させる機会を奪い、質の高い民主的プロセスを妨害している。
解決策として、まず政府や政治家側がSNSを活用して政策内容を分かりやすく提示する取り組みを強化するべきだ。その際、感情的な説得以上に、具体的な成果と現実を比較する方法を提供する必要がある。次に、学校教育で選挙や政策議論の重要性を教える場を設けることで、若年層の政治理解を底上げすることが考えられる。そして最後に、メディアやニュースプラットフォームでSNS発信との差異を明確に示し、エビデンスに基づいた情報を広めるべきだ。
「民主主義」の本質は、感情ではなく理性に基づく判断で動くべきである。
選挙が単なる人気投票に陥ることは、社会全体の品質を低下させる危険を孕む。今こそ、理性を取り戻すための具体的なアクションが必要である。
ネットからのコメント
1、若者が自分で一票投じることになれば、きっかけは切り抜き動画等インターネット媒体でも、そこから政治の世界に知ることになり以降自分が投票した先について調べることができるでしょう。だから若い子のきっかけなんてそういうものでいいと思いますけどねオールドメディアの一方通行な情報より、良くも悪くも自分で知識情報を開拓して今後の日本を考える切っ掛けにもなれば
2、有権者ではありませんが、高校生の娘がいます。動画サイトでかなり高市さんの動画を見かけたと言っていました。それを見て単純に高市氏が良いとは思わなかったが、党首討論での各党の姿勢を見て色々思うところがあったようです。選挙に行く若者の親は元々政治意識が高いのではないでしょうか?恐らく、家庭においても日頃から様々な話をしている家庭も少なくないと思います。それな!なんて発言があるから、わかりづらいと思いますが、今の高校生は公民の授業もあってか、そもそも学校の教師に左派が減っているからなのか…けっこうフラットに政治を見ていますよ。
3、18歳の子が印象で投票するのは全然問題無いと思う。これきっかけでキチンと政治に興味を持ち投票を続けてくれれば。ただ、親はきちんと教えてあげないと。「他国に強く物言う姿勢」これは素晴らしいが、実際は何かしてきた他国に対して物を言った訳ではなく、国会の議論で他国に強くものを言っただけで、これが正しいとは限らない。税金が下がったのも高市のお陰ではなく、少数野党にしてくれた石破の功績の方が大きい。YouTubeやTikTokも何か政策を訴えてるわけではなく、強い言葉で決意を述べてるに過ぎない。いままでの総理が酷すぎたので国民への好感度という意味ではとても大事だと思うが、これからやることはきちんと見て評価していかなければならない。
4、tiktokやYouTubeのショート動画で情報を仕入れてしまうのは流石に違うんじゃないかな。観たことあるけど嘘も多いし、誇張表現も多い。しかも今回の選挙は推し活と勘違いしてる人も多い。まぁ自民からしたら分かる人よりも何も分かってない人の方が都合が良いのは確かだから、後者の方が沢山いて欲しいんでしょう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/1bf8aa1dcd1b6df016785d521fcf357625d9fca9,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]