鈴木憲和農相は、価格高騰対策として設けられた「おこめ券」について議論を展開した。10月29日にテレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、物価高の負担を軽減する策として「おこめ券」を提示したが、導入に際しては各自治体の判断に委ねられると述べた。物価高を受け、様々な意見が寄せられる中、鈴木氏はスピード感を重視し、最良の方法を模索する必要性を強調。
しかし、配布手続きの負担や高い経費率から、多くの自治体は配布を拒否している。さらに、新米の収量増加が価格下落をもたらす可能性もあり、「おこめ券」は価格維持に寄与するという懸念もある。

今回の「おこめ券」政策は、その有効性に疑問を投げかける声が多い。物価高騰対策として提案されたものの、実際には経費負担が重く、配布に反対する自治体も少なくない。この政策には幾つかの欠陥があると考えられる。まず、価格高騰の主原因である市場の変動に具体的な対策が施されていない点だ。次に、制度実施におけるコスト効率の低さが問題だ。個別の解決案として、まずはその根本となる物価を監視する仕組みを強化することが考えられる。次に、家庭が直面する負担を軽減する形での直接補助金の導入も1つの方法と言える。さらに、自治体が主体的に実効的な支援策を選択できるようにすることも重要だ。
鈴木農相が掲げるスピード感は重要だが、それ以上に構造的解決が求められている。本来の政策効果の追求を疎かにすることなく、真に生活者の痛みを和らげる方策を求めるべきだ。
ネットからのコメント
1、「どんなやり方をしてもコストはある程度がかかる」というけど、コストだけがやたらとかかり、その割に、かけた結果にもっとも伴わない内容だから批判が上がるのだと思うのです。また、とりあえず「おこめ券」を作りました→使うかどうかは自治体にお任せします。と責任を持とうとしない態度も問題です。当初から、反対意見の多かったおこめ券を、大臣の権限で強引に実行したのだから、その経過や結果に対しても責任をもってもらいたいですね。
2、「スピード感」という言葉で押し切ろうとしていますが、拙速な政策は評価に値しません。価格が高いことが問題だと認めながら、市場には介入せず、代わりに使い勝手の悪い「おこめ券」を配る――これは対症療法ですらなく、単なる思考停止に見えます。配布コストは高く、自治体の事務負担も大きい。その結果、「配らない」と明言する自治体が続出している時点で、政策としての完成度は推して知るべしでしょう。
それでもなお「自治体の判断」と責任を押し付ける姿勢は、肝いり政策とは名ばかりです。市場原理を盾に価格は放置し、税金で高値を下支えする仕組みだけを用意する。これでは生活者支援ではなく、政策の失敗を覆い隠すための小手先の帳尻合わせに過ぎません。農政の舵取りとして、あまりに軽く、あまりに雑だと感じます。
3、お米を買ってくれる様に、海外を開拓するみたいな事を仰られていた様な気がしますが、そもそも金額が高いお米を誰が喜んで買いますかね。市場の原理というものを理解されているのですかね。ご自分でも開拓されていると仰られていましたが、その成果は出そうなのですかね。先ずは自国民の人達が安心して購入出来る様に、価格を落ち着かせるのが先決だと思いますけどね。
4、通常なら期限が付いていないハズなのに、期限付きにする。そんなところは臨機応変にできるのなら、一部の業者に入る経費も今回のお米券は臨機応変に「なし」にして手数料を減らして経費削減をすればいい。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/73692ce759b1934c6ecfca9f8c696dcf46084e3b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]