今年の八戸港での水揚げ数量は過去最低水準に達し、2万2536トンと、前年に比べて大幅に減少しました。この数字は、前年の水揚げ数量の35%であり、記録が残る1945年以来の不漁です。特にサバの漁獲量が激減し、三陸沖に漁場が形成されなかったことが原因とされています。加えて、前年に豊漁だったマイワシも今年は激減しました。一方、ムラサキイカやスルメイカは比較的好調であり、単価の上昇により水揚げ金額は前年の87%である110億9649万円にとどまっています。
順位も全国の主要魚市場と比較して水揚げ数量で16位、水揚げ金額で14位に落ちています。関係者は、漁業の再建に向け、サバなどに依存せずに多様な魚種の活用を模索しています。

この不漁問題は、水産業の基盤に大きな影響を与えており、単なる自然現象以上の問題を抱えています。まず、漁場の不均衡や環境変動が魚の生息地に与える影響を分析し、適切な対応を求められます。このような環境変化に対する漁業方策の見直しは不可欠です。次に、依然として依存度の高いサバなどの特定の魚種への依存から脱却するため、地域漁業としての多様化戦略を推進する必要があります。そして、漁業技術の革新により、効率的かつ環境に配慮した漁を実践していくことも重要です。八戸港が直面する現状は、一地域の問題にとどまらず、日本全体の漁業の在り方を再評価し、長期的には持続可能な資源管理を目指す契機となるべきです。
持続可能な漁業管理を実現するための新たな目標設定が急務です。
ネットからのコメント
1、人間の平熱は、37度が上限。そこから、2度、3度上がれば、まともに活動できない。人間は恒温動物なので、熱を何らかの方法で下げるしかない。魚は、変温動物なので、自身で体温調節はできない。だから、適温に向かう。今までの漁場が適温でなければ居なくなるのは当然なのだろうと思う。
2、以前は豊富に獲れていた青森・北海道太平洋側のサバ・イワシなどの加工食品業に勤務していますが、年々その海域の漁獲量が減り、生原料が必要量調達できずやむを得ず銚子や境港など遠方から冷凍原料を調達しているものの、原料調達コストが向上して利益率が下がり、このままでは赤字になりそうです。何年か前にサバブームの時に出た利益で他の分野にも手を出せばよかったと思いますが、結局当時の上層部はそれが続くと錯覚して積極策をせずに、この状況。これが続くといずれ、勤務先を変えなきゃならないかと少々覚悟しつつ、再び魚が戻ってくる事にも期待します。
3、イカは豊漁すぎて漁獲規制が話題となりましたが、資源保護のためには必要な措置だと思います。
静岡では桜エビやシラス漁で同様の措置をとっていると聞きます。温暖化や黒潮大蛇行などの盈虚もあると思いますが、漁れる時に獲るというのは後世に良くないと思います。
4、来年は黒潮大蛇行が終わるので回復するという予想だが、果たして本当にそうなるのか?水温が下がっても魚が獲れない・・・なんてことになってから新たな原因探しをしそうな気がする
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/80d334ba58ace269eb32c39384c89cea7df72339,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]