F1レーサー角田裕毅は、2023年5月のエミリアロマーニャGPでの予選中に大クラッシュを経験した。コーナーで縁石に乗り上げてスピンし、側壁に激突したものの、幸運にも自力で脱出し負傷は免れた。しかしこの事故で最新型フロアが使用不能となり、次戦モナコGPから旧型フロアを使用せざるを得なくなり、競技に苦戦を強いられた。さらにフリー走行中の妨害によって、角田はアルゼンチンで人種差別的な発言を受けることになった。

この状況を受け、FIA会長やルイス・ハミルトンが誹謗中傷に対する毅然とした態度の必要性を訴えた。

角田裕毅が直面している問題は個人に対する攻撃であり、彼自身だけでなく広くモータースポーツ界全体に関わる重要な課題です。人種差別を許さないというメッセージが、角田の声を通じて再確認されました。彼が受けた苦難は、単なるクラッシュや技術的な問題ではなく、差別という社会問題を表出させたことが大きな意味を持ちます。角田が示した勇気と立場表明は、他の選手にとっても模範となるべきです。まず、FIAは厳しい罰則を設けるべきです。次に、レース会場での教育プログラムを強化し、観客や関係者に対し、人種平等と尊重の重要性を広めることが必要です。そしてメディアを通じて、差別を完全になくすための市民運動を促進するべきです。

この事件を契機に、F1はより一層、公平で安全な競技環境を作り上げるべきであり、その過程で角田の言葉が響き渡ることでしょう。社会的な進歩は、個人の勇気と集団的な意思によってのみ実現されるのです。

ネットからのコメント

1、アジア人がヨーロッパのスポーツに来て良い気になるなよ！って昔ル・マンに参加した人が言った事があった。それをそのチームの人が、わざわざヨーロッパまで、来て参加する事がどれだけ凄くて、大変な事か分かるか？逆に君はアジアまで行って逆の事出来るのか？って注意したって話がありました。ヨーロッパにはヨーロッパ以外の選手、アフリカ系人種を認めない人達は確実に居ます。それを跳ね除けるにはエネルギーが多く必要。ヨーロッパ人ドライバー達には理解出来ない事だとも思う。しかし、認めてくれる人達も居る。実力も必要だと思うが、それは間違いなくある事です。

2、今回は角田選手に対するというかホンダ（＝日本企業）への差別は相当あった気がする。他スポーツ（特にウインタースポーツ）では日本人への差別は想像を絶するものがある。日本人が活躍すれば即露骨なルール変更だから。

3、今年に限らず、アジアに対する偏見がありますね。しかし、欧米発祥のスポーツは、F1に限らず、アジア人に不利になるようなあからさまな規定変更が今までも加えられてきました。スキーのジャンプとか複合など冬の競技や最近ではクライミング競技で、身体的な不利を突かれた壁にしてメダルが取れなかった日本人選手もいます。それでも、そういう不利を乗り越えて来ました。更に、大谷翔平のようなルール変更までさせてしまう選手まで現れた。でも角田は、実力を出す以前に上手くチームを纏められていない。それはやっぱり角田の今のレベルなんだと思います。

4、白人主義は変わらない…欧州ではじまった欧州の為のモータースポーツ。そこにアジア人は差別の的です。上辺は良くても皆、内心は快く思っていません…どこの国でも差別はあります。人の心まで変えるのは難しい…結果で黙らせるしかありません。どんな邪魔や小細工を仕掛けられても打ち破る速さが…マックスに大きく負け続ければそうなります…特にオランダは…