兵庫県警は2026年度から警察官採用試験で「論文」を廃止する方針を発表しました。これは、待遇の良い民間企業に志願者を奪われ受験者数が減少、競争倍率が低下したことを背景に、受験のハードルを下げ優秀な人材を幅広く確保する狙いがあります。1994年度の競争倍率が28.3倍、受験者数のピークは2003年度の1万172人(倍率13.4倍)でしたが、2024年度は倍率3倍、受験者数1417人まで低下しています。警察だけでなく地方公務員全般で倍率低下が課題とされる中、この見直しは全国初の試みです。一部区分では「自己アピール文」の執筆が採用され、簡単な形式で受験者の能力を判断する想定です。

この決定は、警察組織という公共の安全を守る存在に対し、その採用プロセスを軽視しているように感じられる点が問題です。論文の廃止は受験機会を広げる意義があるものの、論理的思考力・表現力といった警察官に必要な能力を見過ごす危険性があります。
特に論文は、重大な判断を要求される場面での思考力や価値観を示す重要な指標です。
まず、論文廃止の代替として、実務に直結する課題解決型試験を導入するべきです。次に、篩(ふるい)を下げるのではなく研修プロセスで育成機能を高め、潜在力ある応募者の能力を引き出す努力が求められます。また、待遇改善や柔軟な働き方を導入し、競争力を高めることも不可欠です。
行動力を問われる職業だからこそ、採用試験の信頼性は妥協されるべきではありません。この方針が公共の安全と信頼を揺るがすことになれば、短期的な成果を得ても社会的損失は避けられません。警察はその役割の重要性を再認識し、採用の在り方をより慎重に考えるべきでしょう。
ネットからのコメント
1、警察官にも多様性を広げる意味で、受験資格の制限を見直し、間口を広げること自体は理解できる。人材確保が難しい時代でもあるし、組織が社会の縮図であることは大切だと思う。ただ、その一方で詐欺への加担や違法行為、窃盗などの不祥事が続くと不安になる。信頼が前提の職業だからこそ、採用後の倫理教育や内部統制をもっと徹底してほしい。
数を確保するだけでなく、質と規律をどう守るかが今は問われている。
2、これじゃない感。学生から取るのはもちろんのこと。昔に比べて流動的な転職市場において民間企業に勤める社会人にどう受けてもらうかが重要な気がする。実務経験豊富(警察組織で使えるスキル)なものは巡査部長級で採用するなど魅力のある求人を押し出した方が良い気がする。また、受験に際してハードルなのが多くの県警の2次試験が平日にあるということ。
3、まあ、不祥事の常連である兵庫県警が、採用基準を下げることでいい方向に行くとは思えないけど。受験者が減っているのは、魅力がない仕事であるだけでなく、不祥事で信用できないからという側面もあるかもしれない。警察官の魅力を伝えるのは難しいと思うけど、論文で警察官としての矜持があるかどうかはわかるはず。まずは、採用基準を下げることより、現役警察官の教育に力を入れてもらわないと、基準下げても一緒かもしれない。
4、昔の様にしっかりと警察学校でふるいにかけらるならとにかく間口を広げて採用人数を増やすのもありかもしれない。
しかし、少しでも厳しくしたら行き過ぎた指導やパワハラと言われる今の学校ではふるいにもかけられず、能力も忍耐力も低くて扱いにくい若手警察官が増えるのは目に見えてるね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/e4359ed4e797b1f21ffe79fd21d02877b710b57f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]