日本の養蚕業は、かつて輸出を支える一大産業として繁栄を誇ったが、2025年には全国の養蚕農家数が113戸まで減少し、過去最少を記録する見通しです。この原因として、高齢化による離農が顕著で、65%が70歳以上であり、その86%に後継者がいない現状があります。繭の生産費用が実際の販売価格を大きく下回っており、生産者の経営を圧迫していることも衰退を加速させています。2024年の国産生糸シェアはわずか0.13%にとどまり、日本固有の文化であるシルク産業の存続が危機に瀕しています。こうした現状を受け、大日本蚕糸会は消費者意識の向上を目指す啓発活動や支援体制の構築に取り組んでいます。

この問題の核心は、農家の高齢化、後継者不足、国産繭の価格競争力の欠如にあります。一方で、国産シルクの文化的、歴史的価値は計り知れません。これを救うためには、国内での養蚕の魅力や価値を広く伝える情報発信を強化すること、国がお膳立てし輸出市場に進出する支援体制を整えること、さらには適正な価格で取引される仕組みを構築する法的・経済的支援が必要です。
文化と経済の境界が曖昧になる中、政府と社会全体が未来の世代のために行動しなければ、私たちは貴重な民族的財産を失うことになります。この危機を見過ごすことは、日本の未来そのものに対する無責任であると言わざるを得ません。
ネットからのコメント
1、113戸という数字よりも、「65%が70歳以上、後継者なし86%」という現実の方が重い。養蚕はノスタルジーではなく、かつて日本の輸出を支えた産業。今は国産生糸のシェアが0.13%まで落ちているという。問題は需要がないことよりも、「価値が価格に反映されていないこと」かもしれない。生産費4400円に対して販売価格2665円では、続けられないのは当然だ。守るかどうかではなく、どこまでを日本として残すのか。その選択の局面に来ている気がする。
2、そりゃ買わないからなぁ…生地に至るまで日本製にこだわったものを買ってます、という人がそれなりにいるなら自然と人は集まると思うけど、現実はそうじゃない。いつもの如く「自分は金は出さないけど他の人は頑張って残してほしい」で終わりそう。
3、伝統産業だから頑張って欲しいとは思うが、現実問題は厳しい。他の伝統工芸は明らかに大量生産品とクオリティが異なるが、シルクに関しては他国の安いものが大量にあり、一次産業ゆえ差別化が難しい。国産というだけではなかなかお客さんは価値を感じてくれないと思う。
4、作れば作るだけ赤字という状況じゃ、若手は参入しないだろう。その一方で価格転嫁した値段じゃメーカーが買わないというなら、本来なら農水省はこういった素材を購入するのであれば補助金を交付するという仕組みにするべきなのだが…ちなみに、養蚕農家ではないが、商店街の空き家などで行われる水耕栽培の野菜育成は農業扱いされないらしいから、農協の支援も受けられないとの事。生産性向上やロスの抑制のための施策がうてないなら、もっと衰退すると思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/57185857548a1e96ebab78ee5d9803ce2e2eed5e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]