事件概要
65歳の元会社員・伊東さんは、年金月25万円、貯蓄2,200万円、住宅ローンも完済し、経済的に安定した老後を送っている。一方で、一人息子との関係は疎遠になっていた。その原因は、「うちは貧乏だから」という口癖。年収1,000万円超の時期もあったが、極端な節約志向で、息子の進学先も制限され、奨学金を借りることに。
老後に家を建て替えたことで、息子は「お金があったのに、自分は我慢させられた」と怒りをあらわにし、以後連絡は最低限に。伊東さんは後悔と寂しさを抱えている。
コメント
「節約は愛情」——そのつもりだったかもしれません。けれど、受け取る側が「我慢を強いられた記憶」として刻まれてしまえば、親の意図は無意味です。子どもにとって重要なのは、お金の有無よりも「なぜそうなるのか」の説明と、誠実な対話です。伊東さんは資産を守りましたが、関係を失いました。これは、親世代に根強く残る「子どもは察してくれるもの」という幻想が生んだ悲劇です。同じ選択をしても、丁寧に言葉を重ねていれば、結果は違っていたかもしれません。子どもに我慢を教えるなら、その理由と背景を語る覚悟も必要です。
節約の価値は、伝え方次第で「教育」にも「押しつけ」にもなる。資産ではなく、信頼を積み立てることこそ、真の老後資金なのではないでしょうか。
ネットからのコメント
1、幼い頃から「うちは貧乏」「贅沢はできない」「私立の学校にはやれない」と言い聞かされて育ったので、親あるあるじゃない?と思いながら読んでいましたが、奨学金のところで驚きました。本当にお金がないなら仕方のない事ですが、本当はお金があったのに子供に借金を負わせたわけなので、そりゃ息子さんからすれば話が違うとなりますよね…。
2、まずは、子どもが何をしたいか聞いてから、可能かどうかを考えていないからこうなります。当然の帰結に思います。自分の親で苦労したことを子どもにも同じ思いをさせたことが、結局我慢ではなく同等意識にしかならなかったのが敗因です。息子さんが親とは違う我が子への接し方、生き方をすることを望みます。
3、「うちは貧乏だから」の口癖なんて関係ありません。それとどうしてこの人は息子さんが疎遠になっている事を気にしているんだろうと思います。子供は一人前になって親元から巣立ったらほおっておいていいと思いますよ。
親の面倒を見て欲しいと思っているのですかね。今の時代にも「子供は親の面倒をみるものだ」と思っている親御さんがいると思いますが、子供なんて親のコピーじゃないんだから好きなようにさせていいと思います。いくら愛情をかけて育てても親は子供に裏切られますから。子供なんて親の事なんか気にしていませんから。「かわいい子には旅をさせろ」です。子供は子供で、親は自分で生きたら良いと私は思いますけど。
4、成人するまでは教育費は親の義務として、大学費用を親が払うか子に負担させるかは各家庭で意見は分かれるかも。とは言え、世帯年収が1000万あるのだから、普通は親が出してやると思うけど。大学費用は本人が払うべきと思うなら、そう説明してやらないと。一般的に考えても、それだけの年収なら貧乏ではないし、結果的に嘘をついたことになってしまった。息子が面白くないのも理解できなくはない。希望する大学へ行けなかったことは、もうどうしようもないが、関係を少しでも修復したいと思うなら謝罪して奨学金の返済を手伝ってあげたら? それもせずに単に仲良くなりたいってのは虫が良すぎると思うわ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d67ae62443fb5bd4bb75ca524d71a0acd13b766e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]