事件概要:
北海道では、新規就農の多くを占める「親元就農」が近年減少しており、10年間で4割減少している。少子化と物価高による営農環境の厳しさが影響しており、農家を継ぐ子どもが減少。2023年の新規就農者407人のうち、282人が親元就農で、学校卒業後に農業を始めたのは123人、他産業を経て親元に戻ったのは159人。
肥料や飼料の値上がりなどで、親も子どもに農業を勧めるのが難しくなっている。道は対策として、親元就農支援モデル地域を指定したり、税理士による経営継承の相談会を検討中で、他自治体も支援策を模索している。
コメント:
農業の現状を考えると、問題は明らかだ。若い世代が農業を選ばない理由は、まず経済的な厳しさにある。物価高や農産物価格の低迷が続く中で、安定した収入を得られる保証がないことが最大の障害となっている。また、親元就農という形態に依存している現状は、外部からの新規参入を受け入れる柔軟性を欠いている。道が示した支援策は一歩前進ではあるが、税理士による相談会や無利子貸付金制度がどれだけ実効性を持つかは疑問だ。
解決策としては、まず農業の収益性を改善するために、政府による安定した価格保証制度を導入すべきだ。
また、農業の魅力を伝えるために、教育機関と連携して農業体験や経営ノウハウを提供するプログラムを拡充するべきだ。さらに、農業のイメージアップを図るため、地方自治体は地域特産物のブランド化や観光農業を積極的に推進する必要がある。
農業は未来に向けた大切な産業だが、その維持と発展には真剣な政策の見直しが不可欠だ。
ネットからのコメント
1、自分の子どもですら継ぎたがらない農業を、ましてや赤の他人が継いでくれるとは思えないし、そんな状況では、親も子どもに勧めづらいですよね。10年で4割も親元就農が減ったというのは深刻な問題だと思います。親も子も将来に不安を感じているのが伝わってきます。食を支える大切な仕事なのに、若い人が魅力を感じられない現状は心配です。なんとか収入が安定し、魅力ある仕事として、親が自信を持って勧められるような職業になってほしいと願っています。
2、どういうデータかは分からないけど、この5年間で50%も急速に減少しているというデータを見たその前ですら毎年数%減と異常なのにこれに加えて国民から米の値段を下げろと言われるそんなに苦しいなら転職しろと笑われる農家が転職した結果が今だから買ってくれる人のために、という気持ちが唯一モチベーションだった人が今年辞めていく決断をしている
3、私も農家ですが、息子には普通の会社勤めを勧めています。それは当然だし農家なんてやるもんじゃない。極論から言うと農協の為に働く、農協の養分としかならない。とてもじゃないが会社勤めしていたほうが倍から3倍は稼げます。農協を介さない、販路と金額が確定しているなら利益になるが、担い手がいない、少ないなんて当然ですし勧められりような職業ではない。
4、個人事業としての農家は当然の如く減っていますが農業法人としての農家は道内でも増えており従業員として就農する目的が将来の親元就農への修行なりそうでないにしてもそうした方は多いですが、従業員就農はカウントされないため目立たない存在となっています個人農家か法人農家かを区別しないとこうした統計は誤解を生みます
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/b70572745dd719ef6eec4c4daa458b5a7eb41841,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]