日本原水爆被害者団体協議会(被団協)の田中熙巳代表委員は、2025年8月4日、滋賀県大津市の比叡山延暦寺で開催された「世界平和祈りの集い」において、核兵器の使用は国の安全を守るものではないと強調しました。田中氏は、被団協の活動を通じて、核兵器に対する「タブー」の認識が世界中で広まったと評価する一方で、現在の世界情勢においては核兵器の使用の危険性が高まっていることを懸念しました。
被爆者には命のある限り証言を続けることを呼びかけ、その証言が核兵器使用の危機を防ぐ力になると訴えました。また、田中氏は日本政府に対して、「唯一の被爆国」として、核兵器で国を守る考えを捨てるよう求めました。この集いは、1987年の「比叡山宗教サミット」を記念して毎年開催されています。
コメント:
核兵器による国の安全確保を信じる者がいまだに存在すること自体、異常と言わざるを得ません。日本が唯一の被爆国であり、その苦しみを経験した国として、核兵器で守られるべき安全などあり得ないことを再確認しなければなりません。しかし、今も世界情勢において核兵器の使用の恐れが現実のものとなっています。危機感を持ち続けることは重要であり、被爆者の証言はその防波堤となり得るはずです。
まず第一に、日本政府は核兵器に依存しない防衛戦略を構築し、積極的に国際的な非核化のリーダーシップを取るべきです。
第二に、平和教育を強化し、核兵器の非人道性を次世代に伝える責任があります。第三に、国際的な軍縮交渉を再活性化し、より多くの国々と協力して核兵器廃絶への道を開くことが急務です。
日本が平和を守るために核兵器に頼ることは決して許されません。核兵器の恐怖から解放されるために、今こそ行動すべき時です。
ネットからのコメント
1、言っている事は分かるが、日本は周りをロシア、中国、北朝鮮といった核保有国に囲まれている。この3カ国だけに限ってもまともな話は通用するとは思わない。現に何回も領空や領海侵犯も受けているし、被曝民には失礼ではあるが抑止力としての核保有は必要に思える。基本私は反戦平和主義ではあるが、田中さんの発言は現実に即して甘すぎる様に思う。
2、“核兵器で国は守れない” この言葉がどれだけの核保有国に刺さるのだろうか。また核と言うだけでタブー視されるがそれでいいのだろうか。参院選の際、「核保有が安上がり」といった女性候補者をマスコミが叩いていた。ただもうそんな時代ではないと思う。核否定の意見だけて核兵器はなくならない。
日本の周囲に核保有国があることから頭から核を否定するのではなく、自衛の為の核保有議論もあってもいいのではないかと思う。
3、言いたい事は分かるが無理があると思います。世界を見て核兵器保有国が侵略戦争を仕掛けても他国は仕掛けた国への制裁のみ。核兵器保有国で独裁政権の国がミサイルをロケット発射実験の偽って行っていても制裁のみ。これが世界の現実です。現実に合わせた発言をしないと他国には相手にされません。何十年同じ事を繰り返しているのかそろそろ学んだ方が良いと思います。
4、「核兵器で国の安全を守ることは絶対にできない」いやできますよ。国を守る最高の方法です。あなたのようなことを言っていると周辺の核保有国の中国、ロシア、北朝鮮が喜ぶだけですよ。「核兵器は恐ろしい」と言ってそれから逃げているだけでは核の恐ろしさから逃れることはできない。日本も核武装することが唯一の核の恐怖を遮断する方法なのです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/994e8b26527efbd5f61a28ac4620d06569fd6a2f,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]