事件概要
2025年8月4日、大阪府の吉村知事は定例記者会見で、北陸新幹線大阪延伸に関して「米原ルート」の比較検討をすべきだと発言しました。これまで自民党の与党プロジェクトチームは、福井県小浜市と京都市を通る「小浜・京都ルート」での整備を決定していましたが、参議院選挙で米原駅を通る「米原ルート」が提案され、維新の新実彰平議員がトップ当選したことを受け、吉村知事は米原ルートも検討すべきだと述べました。
与党の西田昌司議員も、米原ルートを検証する方向性を示しました。吉村知事は、大阪までの全線開業を早めるためには、比較検討が重要だと強調しました。
コメント
今回の新幹線ルート問題は、大阪と北陸を結ぶ交通網の整備において非常に重要な転機となるものです。現状、与党は小浜・京都ルートを選定しているものの、米原ルートの提案が浮上し、さらなる検討が必要になっています。これまでの判断が急がれてきた背景には、地域の利便性を重視した政策がある一方で、具体的な利点や現実的な課題の検討が不足している面も見受けられます。
問題の本質は、地域間の利害調整と、開業のスピードを両立させることです。大阪までの全線開業を早めるためには、単にスピードだけでなく、路線選定における長期的な持続可能性や経済的効果を慎重に評価し直すべきです。今後、検討過程で以下の提案が求められます。
両ルートにおける建設コストの比較と財源確保の方法を明確化すること。住民や地域経済への影響をより広範囲で調査し、透明性を持った議論を進めること。環境への配慮を強化し、エコシステムや地域環境への影響を最小化する案を模索すること。結果として、大阪と北陸の結びつきが強化されることで、経済的な恩恵が全国に広がることが期待されますが、それにはしっかりとした論理的な比較と真摯な議論が不可欠です。
ネットからのコメント
1、そもそも新幹線の建設に整備新幹線法を使おうとしているから難航する。整備新幹線法は新幹線をどうしても通して欲しい自治体が金を負担して地元に新幹線を建設させようとするもので、その代替として並行在来線の廃止というリスクも負うものだから、北陸新幹線の様に、国家プロジェクトとしてどうしても建設させたい路線は、整備新幹線ではなく国の責任で建設すれば良い。
京都も滋賀も不要と言っているけど、でも国の方針としてどうしても大阪に繋ぐ必要があるのだったらこのやり方しかないと思う。
2、米原まで行っても、せいぜいこだまかひかりへの乗り換えで新大阪へ。新大阪までの直通は技術面、運行面、経営権の問題が多いので簡単には出来ないですよ。それなら今のサンダーバード連携で直接大阪駅から出て敦賀乗り換えの方が、利用者にもJR西日本にもメリットが大きいし、近畿圏の府県も便利が良いでしょうね。だいたい直接大阪まで来れないなら、サンダーバードを金沢、和倉まで直接走らせている方が利用者の利便性としては良かったと思いますよ。
3、この事案、半永久的に敦賀乗換のままなのでは。人口激減、経済規模縮小の日本、冷静に考えてみれば乗換が不便だからといって何兆円もかけて国税、地方税を費やしてまでやる事業ではもはやない。福井県を最後に北陸3県は念願の東京直通を実現した。大阪からもわずかとはいえ時短になったわけですし。整備新幹線法も現在着工中の北海道新幹線を最後に凍結することも視野にいれてもよいと思います。
4、米原ルートは地元の理解は得られないのでは?敦賀ー米原間が新幹線規格になれば、在来線は三セクとなり地元の負担になる。また、そもそも東海道新幹線の負担軽減の意味もあるのに、米原ー大阪間は東海道新幹線乗り継ぎとなり、圧迫することになる。検討は自由なのかもしれないが、もう少し地元の意向も考えた方が良いと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/953c6f948c86e9e7ece93e6ea26378b0a68f7836,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]