10月26日、防衛省は川崎重工業に対する指名停止措置を発表しました。同社が1988年から2021年にかけて納入した海上自衛隊潜水艦用ディーゼルエンジン66基の燃費性能検査データを改ざんしていたことが発覚しました。調査により潜水艦の安全性や性能には影響がないものの、エンジンが仕様書の燃料消費率を満たしていないことが確認されました。

指名停止は2024年3月11日までの2.5ヶ月で、一般競争入札への参加が禁止されますが、重要部品の調達が困難になる場合は随意契約も検討されます。

川崎重工業の不正の発覚は、防衛産業の信頼性に大きな疑問を投げかけています。この事態は単なる作業過程の問題ではなく、長期にわたり組織的に行われた偽造行為であり、専門職の倫理を揺るがすものです。防衛省が自衛隊の安全を一義に掲げるなか、こうした問題が潜水艦の性能や安全性を脅かさないとしても、それは企業としての信頼の欠如を示しています。まず、再発防止策の具体化が急務です。不正を防ぐための監査制度の強化、内部告発を可能とする環境の整備、そして透明性向上のための外部監査の導入が求められます。国の防衛を支える立場にいる企業には、もっと厳格で信頼に足る姿勢が必要です。

倫理と技術の対立ではなく、高い信頼性を確保できるよう再構築が急がれます。

ネットからのコメント

1、潜水艦用エンジンを製造している主な会社は川崎重工とIHIということだが、川重が2.5か月の指名停止処分を受けてもこんな寡占状態では大して痛くもないのではないか川重は海上自衛隊の潜水艦修理を巡り裏金で海自隊員に不適切に物品を供与していた問題もあったが、こんなコンプライアンス違反を続けて信頼を失ってもシェアを失うことにはつながらず本質的な問題点は解決されないだろう防衛産業であるがゆえに開放的な市場ではありえないが、こんな企業に頼らなければならないというのも一つのリスクであると思う

2、1943年にIHIと川重がLA・NYを空爆するための秘密兵器として開発し、戦後アメリカがその先進性と技術力に驚愕して接収された、当時世界最大の航空機搭載潜水艦「イ400」画期的な双胴構造をそのままパクり、ドイツのロケット技術もパクって完成したアメリカのSLBM潜水艦の原型となった「イ400」巨大でありながら潜航性能は高く、航続距離地球一周半で世界中どこでも攻撃して帰投が可能だった。

川重さんには、再びイ400のようなエゲツない潜水艦の建造を期待しています。

3、とはいえ、川重が指名停止処分の間に他の会社が参入して今後の川重の受注に影響が出るわけじゃないのでやったふりのなんちゃって処分だよね。川重は川崎造船所の頃から海軍や海上自衛隊となあなあの仲だから、いずれは発注が戻るという安心感があって危機感がないんだろうな。

4、燃費性能て割と重要じゃないですかここを不正されたら出航日数の算出が狂うしそもそも川重てほぼほぼ指名されている企業なのにわざわざ不正までしてみっともない独占してるならせめて性能くらいまともなもの作ってください。技術力の低下がこんな防衛産業までとは