トケマッチという事業モデルは、多くの腕時計所有者に対して、預託料を支払うシェアリングエコノミーの一形態として注目された。しかし、捜査幹部によると、小湊敬済容疑者が代表を務める運営会社「ネオリバース」は、事業を発展させる意図が疑わしいとされる。事業開始は2021年1月で、その後テレビCMを展開し預託者を積極的に募るも、実際にはほとんど借り手を募らず、多くの時計を売却して預託料の支払いに充てていた。
この事業モデルは成立し得ない可能性が高く、2023年11月から12月には最大5万円のギフト券を提供してまで預託者を集め続けたが、小湊容疑者はその裏で事業をやめると社内に伝えていた。詐欺的な構造が見え隠れする中で、多くの利用者が副業や資産運用目的で被害に遭ったとされる。

今回の事件は、シェアリングエコノミーの悪用例として捉えるべきでしょう。トケマッチというサービスは、表向きには腕時計を預かり、預託料を支払う仕組みを掲げていましたが、その内情は極めて異常です。捜査幹部が指摘するように、事業を発展させる意図が欠落していたことが明らかで、その背後にある制度の欠陥と悪質な計画が露呈しました。根本問題は、シェアリングエコノミーが持つ透明性の欠如と、適切な監視体制の不足にあります。解決策として、第一に、シェアリングエコノミーに関する法規制を強化し、事業の透明性を高める措置を取る必要があります。
第二に、利用者保護のための登録制度や資格制度を導入し、事業者の資格を明確にすることが求められます。第三に、利用者が事業の実態を把握できるよう、情報公開制度を徹底させるべきです。このような詐欺的な事業が社会に影響を及ぼし続ける限り、真のシェアリングエコノミーが発展することはありません。適切な監視と指導が配慮されなければ、この種の不正行為の再発を防げないでしょう。
ネットからのコメント
1、時計に思い入れがあるコレクターは預託なんて絶対しない。他人にリースするのもあり得ない。時計愛のない、金に目がくらんだ人たちがつけ込まれたということでしょう。少し考えたら、ありえないビジネスモデルだとわかると思うんだが…。
2、車のレンタルでも似たような詐欺があった。あれは中古のベンツを買わせて、預ける体をとり、貸し出しによる売り上げを利益として還元するというもの。大して価値がない中古車を不当に高く買わせて計画的に倒産する詐欺だった。かぼちゃの馬車もみんなで大家さんも大筋は同じポンジスキームをベースとした詐欺。
3、やっぱり美味い話なんて無いんですね。
他人に預けるなんて不安しかないし、どんな風に使用されるかも分かったもんじゃない。当時もこんなの預ける人がいるんだろうかと懐疑的でした。でもさすがに初めから貸し出すつもりが無かったとは思わなかったな。途中で躓いて逃亡、みたいな感じかと思っていました。ちゃんと捕まった事は良かったと思いますが、もう時計が持ち主に戻って来る事は無いんですよね…
4、このビジネスは危険だよ。時計一個単位で動産譲渡担保なんかつけたところで、コストばかりかかって、実効性はないし、盗難の危険性が高すぎる。だから、許可が必要な質屋だけに時計を預かることが認められる。これは、厳しく規制するか、利用者がリスクを承知でやるしかない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/b2422478800f98556cd2c64c7a6058618bf33f37,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]