石破茂前首相が、26日に放送されたBSイレブン「報道ライブ インサイドOUT」で、日本の核保有についての官邸筋からの発言を受けて、自身の意見を述べた。高市政権の安全保障政策担当幹部が「私は核は持つべきだと思っている」と発言し、非核三原則の見直しに必要な政治的体力を指摘した。この発言は非公式な取材で出たが、メディアが報じたことで物議を醸した。

石破氏は唯一の被爆国としての日本の立場を軽視すべきでないとし、核拡散を止める日本の使命を強調。核保有の議論には日米同盟やNPTなど多くの論点があり、国民に対して誤情報を伝えることへの警鐘を鳴らした。

このテーマに関する議論は極めて重要で、慎重さと事実に基づく議論が求められる。日本が唯一の被爆国としての立場を持つ意味は、歴史的にも倫理的にも深いものであり、軽率に核保有を議論する姿勢は見過ごせない。まず、核保有の検討は、日米同盟や国際協定の信頼性を脅かし、国内外での誤解と誤情報を招く恐れがある。具体的な解決策としては、第一に、核拡散防止に向けた国民教育と理解を深めること。第二に、日本の安全保障政策についての透明性を高めること。そして第三に、国際社会と協力して、核問題に関する建設的な対話の場を提供し続けることが挙げられる。

このような努力を通じて、日本は核問題に対する理解と信頼を世界へ示すべきである。結局のところ、一国の安全保障は武力によらず、世界的な協力と信頼のうえに成り立つべきなのだ。

ネットからのコメント

1、「唯一の被爆国」である日本だからこそ、現実的な抑止力としての核議論を避けるべきではありません。かつて核共有を語った政治家が、今になって「被爆国の立場」を持ち出すのは一貫性を欠いています。国民の命を守る覚悟もなく、発言の整合性もない方に、安全保障を委ねることはできません。感情論ではなく、国益と論理に基づいた冷静な議論を求めます。

2、被爆国を軽視しないからこそ二度と被爆国にならないように核を保有すべきではないですか。日本も核を保有していたら少なくとも核を落とされることはなかったはずです。被爆国と言う悲惨な経験を重視して二度と悲惨な目に遭わないよう防衛の為の核を持つべきでは？

3、前首相が現職の首相（特に同じ党内）を公然と批判する姿に「見苦しさ」や「潔くない」という感情を抱くのは日本だけでなく海外でも同様にみられる。その中でも多くの人が最も違和感を覚えるのは、「自分が首相の時には解決できなかった（あるいはやらなかった）ことを、後任がやろうとすると批判する」という構図だと思う。

前職があたかも「ご意見番」として「節度を持って」発言するのは尊重されると思うが、現職の足を引っ張るような直接的な批判は、「負け惜しみ」や「嫉妬」として受け取られ、結果として本人の評価を下げる結果になるだけだと感じる。現在の高市内閣が7割を超える高い支持率を得ている状況下で、石破氏の批判は「国民の期待」とズレており、より一層「見苦しい」と感じる人が多くなっているのではないだろうか

4、唯一の被爆国というのは分かるが、何故その被爆国が核を自ら放棄することが正しいのか。それが日本や世界平和のためというのは論理破綻だ。長崎・広島以降核弾頭の数は増え、保有国も増えている。他国は選択肢を増やしているのに、日本は放棄しているから選択肢は増えず、不利になっている。日本の核放棄は何のためなのか良く考えてもらいたい。考えれば考えるほど間違いとしか思えない。