村上宗隆内野手（25）がヤクルトからMLBのホワイトソックスと契約した。契約内容は2年3400万ドル（約53億6000万円）と、当初予想された300億円規模には遠く及ばない。村上の成績である三振率の高さと守備不安、さらには吉田正尚選手の前例が影響し、市場価値が抑えられたとされる。吉田選手は2022年にレッドソックスと5年8500万ドルの契約を結んだが、パフォーマンス不足と契約上の問題からトレードが難航している現状。

これが球団側にNPB打者への懐疑を生んだ一因とも言われ、結果として村上の契約が短期、低額に落ち着いた。

村上宗隆の契約問題を巡る現状は、単に個人の問題にとどまらず、NPB出身選手の評価基準に関わる広範な課題を浮き彫りにしています。まず、彼が予想された300億円規模の契約を得られなかった背景には、個人の成績のみならず、前例としての吉田正尚選手の影響が大きいと言えるでしょう。吉田選手の契約後の活躍が期待に応えられていないことが、NPB出身打者への懐疑と慎重な評価を生み出し、村上選手への短期契約へとつながりました。これに対して、制度やスカウト方法の見直しが必要不可欠です。第一に、NPB出身選手の評価基準をより多角的に見直すこと。第二に、実績を考慮しつつも、潜在的な成長可能性を評価できる制度の確立。

第三に、長期的な育成と支援体制の構築です。NPBとMLBの間には文化や評価基準の違いが存在しますが、これを乗り越えるための制度的改正が急務です。最終的に、スポーツ選手自身が持つ可能性を最大限に引き出せるシステムの構築が、より良い未来を切り開く鍵となるでしょう。

ネットからのコメント

1、吉田正尚は高過ぎた。その評価が間違いではなかったのを結果として表している。日本人野手の評価が急落し、村上の契約にも影響を及ぼしたでしょう。守備を計算に入れることができない選手は非常にリスキーであり、より獲得に慎重となる。シーズンが進むにつれ、守備で綻びを見せ、投手陣からクレームが起こり、DHにまわされ、そこで不振になれば見切りをつけられるでしょう。日本人投手だけに注目が集まり、日本人野手は評価されない。MLBへの流出を考えると、その傾向がより強まる事を祈ります。日本人野手はこの先も厳しいでしょう。

2、大谷も三振率は高かったから、三振率の高さ自体はそれほど問題じゃないのかと思います。大谷は渡米前の２年間で打率も良い数字を残していたのに対して、村上は１５０キロ超の高めの速球が苦手という弱点を克服出来ずに近年は打率が低迷しています。

同じような弱点を抱えていた筒香も失敗したように、速球が苦手な村上はメジャーでは苦戦するのではないかという懸念があるのかと。同じポジションなら、守備が上手く、速球にも強い岡本の方がメジャーでは評価が高い気がしますね。

3、青木宣親がブルワーズへ移籍した時を思い出すね。あの時も、先にMLB挑戦をしていた西岡剛が思ったような結果を残せなかった影響で、青木は契約前にプレーテストを受けたんだよね。結局は結果を出して認められるしかない。ほんと頑張ってほしいな。

4、韓国人選手も同様でありますが、アジアのプロ野球からの移籍が過大評価気味の傾向がありました。日本の投手は比較的成功しているのでまだ良いのですが、問題は打者です。とにかくアジアからの打者の成功率が低い。契約はメジャーで活躍してる選手並みで高額な事が多いのですが、多くがその契約に見合った活躍をしていません。ただ、近年は大谷翔平というメジャーでもトップにまで突き抜けた例外中の例外のホームランバッターがいるせいで、他のアジア系打者が過大評価されてしまった感があります。

一方で吉田に限らず、期待外れに終わったアジア人野手が多い事で、その大谷バブルとも言えるアジア人野手の過大評価が反転して落ちて来ているのだと思われます。現実的に言えば、筋力で劣る傾向が強いアジア系のスラッガーはメジャーではあまり活躍しません。大谷の様な打者は例外なのです。