日本相撲協会は22日、2024年1月の大相撲初場所の新番付を発表すると同時に、伊勢ケ濱部屋の力士が一斉に四股名を改名することが明らかになりました。改名されたのは9名で、そのほとんどが旧宮城野部屋所属の力士です。旧宮城野部屋は2024年3月に暴力問題の影響で一時閉鎖され、師匠や力士は伊勢ケ濱部屋に転籍しましたが、部屋再興の見通しは立たず、師匠は2025年6月に退職。

一方、幕下の炎鵬だけ改名されず、前師匠への思い入れが強いことや将来の部屋再興の可能性があるのではとの声もあります。しかし、部屋再興には相撲協会の判断が必要で、その未来は不透明です。

今回の四股名改名の一斉実施は、相撲界内外に驚きを与えました。旧宮城野部屋の一時閉鎖に至った背景には、暴力問題が根強く関わっており、これは相撲界の制度や監督体制の欠点の象徴とも言えるでしょう。歴史ある名前たちが消えゆく様は、体制に問題があると感じざるを得ません。まずは暴力の根絶に向けた教育プログラムの強化、部屋運営に対する監査の徹底、そして力士へのサポート体制の改善が必要です。さらに、相撲界全体の透明性を高めることで、伝統を守りつつ改善を促すべきです。組織の変革は必ずしも容易ではありませんが、名跡や制度の不透明さを直視し、未来に繋がる健全な環境を築くことが求められています。

この出来事は、相撲界が抱える問題を浮き彫りにし、変革の必要性を強く示しています。

ネットからのコメント

1、力士当人が決めたこととはいえ、基本的に移籍できないシステムで、部屋に所属するしかないなら、自分の今後の力士人生を考えれば仕方がないのでしょう。でも仕方なく改名したような四股名でこの先やっていけるのかは別の話ですけどね。心機一転でその四股名を覚えて貰えるよう頑張って欲しいです。炎鵬だけは改名しないとのこと。このへんが今回の事情の背景を物語ってるように感じます。現在の宮城野親方。炎鵬はあとひと場所関取を務めれば資格を得ます。その時は宮城野の株を返してあげてください。炎鵬まで追い出すようなことはしないで欲しいです。

2、>一部ファンの間では将来的に「宮城野」を継承して部屋を再興する可能性可能性ないです。宮城野部屋は閉鎖されているので、宮城野部屋を再興するには新設となりますが、新設するには大関以上、三役25場所、幕内60場所のいずれかの条件を満たしている必要があります。炎鵬が今からこれらの条件を達成するのは無理です。

3、まぁそんなに深い理由はないのかもしれない。伯桜鵬など、これから上位を狙える若い力士と違い炎鵬は満身創痍で既に３１歳ですから。本人が希望しない限りいまさら変える必要がないというだけかもしれません。

4、四股名の「富士」が伊勢ケ浜部屋の象徴のようになってしまったが、それでいいのか。東富士や北の富士など他の一門からも横綱は出ており、実際その流れから「富士」を踏襲する力士もいたのに、今後は名乗りにくくなるのでは？