JR各社の「青春18きっぷ」の2024年度販売枚数が約41万枚となり、前年度から3割以上の減少を記録した。この乗車券は、JR全線の普通・快速列車などが乗り放題となるもので、毎年春・夏・冬に販売されている。1982年に登場し、特に若者に人気があったが、コロナ禍からの回復を見せたものの、2024年度冬季以降に利用条件が変更された。
特に、従来は連続していなくても使用できたが、冬以降は5日連続または3日連続での利用が求められ、さらに1枚で複数人利用ができなくなった。この変更により、利用者が減少したとみられる。
社会的にも多くの関心を集める「青春18きっぷ」。年々の進化と変化において、利用者ニーズに合った柔軟な運営が求められるべきだ。今回の販売減少に至った背景には、単に条件変更が影響しただけではなく、利用者の多様化とともに「切符」という形態の制限が実情にそぐわなくなったことがある。例えば、若者だけでなく、観光客や季節ごとの旅行者の需要を取り入れる方法を考えるべきだ。
問題の本質は、利用者のライフスタイルに適応しきれていない販売システムと、その結果生じたサービスの魅力低下だ。解決策としては、柔軟な期間設定やグループ利用の解禁、さらに価格体系を見直すことが必要だ。
また、販売開始時期を早め、計画的に利用促進キャンペーンを展開するべきだ。
変化する時代に合わせて、もっと便利で魅力的なサービスが求められている。
ネットからのコメント
1、終わりにする理由が見つかったかもしれない。それでも社により代替対象品は出てきた所もあるが条件付きのものが多い(東海の新幹線と同時利用、東のネット限定、西の溜まったポイントでしか買えないなど)。駅売り(MVのみでも良いので)が少ないのはどうかと思う。会社跨ぎの乗車ならば今でも圧倒的に18きっぷの方が便利だ。会社跨ぎのお得なきっぷは作る気配が感じない。
2、これだけの改悪をしても、前年度に比べて7割の売り上げを維持していることに、本当なのかという驚きがある。これが、従前のままの内容で、自動改札を通れるバラ券5枚にしていたら、もっと違った姿もみられたのにと残念でならない。今からでも遅くないので、是非、ご一考を願います。
3、快速を含む普通列車ばかり、1人で5日間あるいは3日間連続で乗車するのは鉄道ファンのような鉄道好きしかいない。青春18きっぷの売り上げが減ったのは当然だろう。
おそらくJRグループは青春18きっぷをいずれ廃止したいのだと思う。シーズン中に地方のローカル線に乗ってみればわかる。大半は青春18きっぷ利用客だから。いくら乗客が多くても青春18きっぷばかりではJRにとってはほとんど利益にならないからね。
4、複数人利用はできなくても、せめて5日間自由に使えるのだけでも維持してほしかったです。代わりのきっぷと言っても東日本なら東日本&北海道パス、九州なら旅名人の九州満喫きっぷがあるけど、西日本にはカードのポイントがないと買えないものやデジタルきっぷばかりで制限の多いものばかりになりました。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/3011a7fc8e2b5e2ca19b53f4b363e65c7f767b49,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]