2025年8月30日・31日に日本テレビ系列で放送されるチャリティー番組『24時間テレビ48』では、恒例のチャリティーマラソン企画が行われ、走者はSUPER EIGHTの横山裕に決定。2024年にはお笑い芸人のやす子が走者を務め、「マラソン児童養護施設募金」として5億493万6310円の寄付が集まった。番組全体の寄付金総額は15億8955万4167円と過去2位の記録を更新。
一方で、真夏の炎天下でのマラソン実施に対し、識者や視聴者から批判的意見が多く、関係者の「厳戒態勢で実施」とのコメントにも違和感が寄せられている。
真夏の炎天下で、走者の命を懸けてまで続ける“チャリティーマラソン”とは何なのか。安全対策を講じて「厳戒態勢」で実施するとは、もはや本末転倒だ。支援の心を伝えるために、誰かが倒れるリスクを伴う必要が本当にあるのだろうか。
この企画の本質的な問題は、「感動の演出」が過剰に重視されることだ。視聴率や話題性を優先し、過酷さを売り物にする構図は、チャリティーという本来の目的から逸脱している。制度としても、募金のあり方や表現方法の見直しが求められる。
たとえば、①マラソンをバーチャル化し、寄付に応じて距離を可視化する参加型形式に変える
②著名人の講演や体験談を通じた啓発コンテンツに移行する
③支援対象者の声を直接紹介し、共感と行動を促す仕組みを導入する
といった選択肢がある。
困難を伝える手段は、命の危険を伴う競技でなくとも実現できる。「感動の押し売り」ではなく、本質的な共感と支援の形を、今こそ問うべきだ。
ネットからのコメント
1、横山さんはこのマラソンへの思いを強く語っていたため走りきりたいという気持ちも分かる。でも、この猛暑の中タレントを走らせるって酷じゃないかなとおもう。このマラソンはこの番組の名物企画な訳だし横山さんとしても番組側としても途中でやめるなんてことは絶対したくないと思う。だから、横山さんはたとえ体調が悪くなっても言い出せないと思うし、決して若いわけじゃないから、かなり大変だと思う。正直このマラソンを視聴者がそこまで求めているわけではないと思うし、別企画にした方がタレントのためにもなると思う。
2、番組自体がチャリティーの企画で有ることに違和感などない。ただそれが何故マラソンに繋がるのかが、意味が解らない。しかも24時間も走る必要性がどこに有るんだろ? 番組自体の目的は崇高なものなのだから、わざわざ障害者を引きずり出したり、マラソンを頑張るこのと無理矢理なこじ付けを止めて、もっと違う企画で頑張って欲しい。
3、このマラソンのきっかけは、たしか間寛平さんがトライしたが、一度断念し、その次の年に感動のゴールをしたから、みんな応援したのです。今は、何か走りありきの理由をこじつけているだけである。ロッキーと同じで負けそうで最後に勝つ感動と同じである。日本テレビが止めないと、いつか大きな事故に繋がるのでは。
4、今の「24時間テレビ」は、ドキュメンタリーともバラエティーともつかない番組です。「難民」「内戦」「自然災害」「公害」「伝染病」「インフラ・ライフライン整備の遅れ」「児童労働」「学校に通えない子供達」、そう言った事柄にこそ目を向けるべきです。「難民」「内戦」「自然災害」「公害」「伝染病」「インフラ・ライフライン整備の遅れ」「児童労働」「学校に通えない子供達」といったテーマが堅苦しいというならば、日本テレビと系列局で会場を押さえて、始めから『24時間チャリティーコンサート』をやれば良いのです。マラソンはやるべきではありません。なお、海外のチャリティー番組、出演者は全員ノーギャラです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/371e3f0ba0988e789f0c3d2e4c4f95e1b9c84db5,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]