岸田文雄前首相が15日に放送されたBSテレ東の番組で、憲法9条の現状に関する意見を表明しました。彼は「時代の変化に応じた現実的な改正が必要だ」と述べ、憲法学者の間で起こる違憲論争について整理が求められると強調しました。また、防衛力強化の文脈で「平和主義は軽武装と同義ではない」と指摘し、国民の安全を守るために最低限の体制整備が必要だと述べました。

さらに、7月の参議院選挙を受けて、与党と野党の二元論に依らず、多党化した現代において多様な視点で政策を考える時代に変わったとの認識を示した。

岸田前首相の発言は、憲法9条をめぐる議論と防衛政策に焦点を当てています。これには根本的な問題があります。まず、平和主義と防衛力のバランスをどのように取るか、この曖昧な位置づけが未解決のまま議論されています。このため、憲法の解釈に関する不確実性が国民を不安にさせています。

問題の核心は、日本の防衛政策が時代遅れになりつつあることです。制度自体が現代の脅威に対処するための迅速な対応を阻むため、現実に即した改革が必要です。具体的には、透明性を持った国会での議論、多様な意見を反映した防衛政策の策定、そして国民を巻き込んだ安全保障に関する公開討論の実施が求められます。

このように、憲法9条の改善を至急行わない限り、日本の安全保障はむしろ危険に晒される可能性があります。平和を守るためには、理想と現実の間で激しく闘うことが避けられません。

ネットからのコメント

1、岸田さんはまず石破茂氏を総裁に推した責任を取り、政界から去って欲しい。思えば、菅義偉首相の遺産で選挙に勝った以外、何もせずに首相の座に居座り、総裁選での負けを確信して逃げた人。その挙げ句に石破を担いだ政界音痴。

2、今の世界情勢を考えて平和とは何かと言えば強固な軍事力で敵国に攻めさせない事です。日本は戦争放棄しても、戦争は向こうから仕掛けて来ます。日本とウクライナは同じ状態です。最低限の武力では相手にせめさせてしまいます。敵国と同等以上の軍事力でなければ抑止になりません。将来アメリカに同盟関係を切られたら日本は即効攻められるでしょう。核兵器がNGならそれに劣らない軍事力を持つしかない。敵国の原発全てを破壊できるステルスミサイルを持つしかない。

3、核兵器保有国にとっての核保有が(リスクがあるとしても)自国防衛の最大の根拠である。

また近隣国が開発に向かっている中で日本の在り方は随時議論すべき事でもある。

4、時代の変化に対応するための安全保障強化や憲法議論は必要だと思う。しかし、平和主義の理念は守りつつ、改憲の必要性や具体的な中身を国民に丁寧に説明してもらわなければ不安は拭えない。拙速に進めれば分断や誤解を招きかねないだけに、現実を踏まえつつも慎重で開かれた議論を望みます。