お盆休みが終盤を迎える中、多くのドライバーがUターンラッシュで渋滞する道路を運転しています。運転中によく見られる行為として、車線変更後や道を譲ってもらったときにハザードランプを数回点滅させる「サンキューハザード」や、「交差点パッシング」があります。しかし、これらの行為は誤解やトラブルの原因となることがあるため注意が必要です。

道路交通法に定められたハザードランプ使用の場面は、特定の停車時や警告時のみであり、感謝を伝えるためではないため、誤解を招く可能性があります。広島中央自動車学校の指導員は、感謝を伝える時はハンドサインなどを推奨しています。クラクションを鳴らして感謝を伝える「サンキュークラクション」は道交法に違反する可能性があるため控えるべきです。相手に誤解を与えないため、十分に注意を払ったコミュニケーションが必要です。

現状、道路上でのサンキューハザードやパッシングの使用は、一見ドライバー同士の友情を示し合うものであるが、その実態は異なる結果を招く可能性をはらんでいます。ハザードランプやパッシングが感謝の意を伝えるために簡単に使われている現象は、誤解を生みやすく、時にはトラブルや事故に繋がることさえあることを指摘する必要があります。

特に道路交通法では特定の場面でのみハザードランプの使用を規定していることから、ドライバーが自己流のコミュニケーション手段を取り入れることは危険です。その背景には、運転免許取得の際の技術的な教育が不十分である可能性があります。制度改善に向けて提案する解決策としては、教習所での新たな規範を設定してフェアな運転マナーを教育すること、公共キャンペーンを通じて安全な運転慣行を促進すること、そして運転免許更新時に、ドライバーに対して最新の法令遵守の重要性を再確認する場を設けることが考えられます。これらの取り組みは、ドライバー同士が意思を誤解することなく、安全でスムーズなコミュニケーションを確保するために不可欠です。誤った行動が重大な事故に繋がる恐れがある現状において、社会全体として注意を払い、実効的な変化を促進するべきでしょう。

ネットからのコメント

1、その時の状況でハザードの意味は違って来る。これが分からない人は車に乗らない方がいい。譲ってくれた人に謝意を伝えたい、当然の事では。むしろ私が気になっているのは、走っていて路肩に停まる時にかなりの人が最初にブレーキ→停まる寸前（あるいは停まってから）にハザード点灯。

こちらは前方に信号もないしなぜここでブレーキ？と思って一緒に減速するとおもむろにハザードを出す。最初に出してくれれば右側から行けたのに。これの方がよほどハザードの使い方を理解していない。

2、通勤渋滞ではファスナー合流するのでみんなハザード出しますね。トラックはパッシングで遠目から行けの合図してくれるので当たり前になってます。割り込みみたいに入ってくる人も居るけどハザードでごめんなさいを多分示してると思っています。言葉がない車同士だからハザードやパッシングで意思を伝えるのは必要だと思います。

3、右折待ちや脇道から右折で出ようとしてる時に譲ってくれる気持ちは嬉しいが、そのタイミングや行こうとしてる先の状況も踏まえて譲らないとね。譲られた方もちゃんと確認してから出ないと、サンキュー事故につながる。一度、脇道に右折するのに待ってたら信号待ちのタイミングで譲ってくれた車がいたんだけど、右折先の歩道に歩行者と、さらに走ってる自転車が見えたし、そのまま右折すると直進車の妨げになると思い、待ってたらその車のドライバーににらまれてなんか文句を言ってるように見えた。

4、仕事で山道を車で走っている時に対向車からパッシングがあり取り締まりでもしてるのかな？と注意して走行していたら私の走行車線が先日の熊本豪雨で土砂崩れで塞がれていました。上りきって下り始めた直ぐのところだったのでスピードが出ていれば危なかったかもと思うと、あれはありがたった。