石破茂内閣総理大臣は、2025年の終戦の日に靖国神社参拝を見送りました。現職の内閣総理大臣が終戦記念日に参拝した最後は2006年の小泉純一郎元首相であり、終戦記念日に限らなくても、最後の参拝は2013年12月の安倍晋三元首相です。今年の終戦記念日には、小泉進次郎農林水産大臣が石破内閣の閣僚として初めて靖国神社を参拝しました。

首相の靖国参拝が見送られる理由には、外交関係の悪化、憲法上の政教分離原則に対するリスク、国内政治の分断と管理が含まれます。特に外交コストについては、中国・韓国との関係の緊張感が影響を及ぼしています。石破首相は自民党総裁として代理人を通じて私費で玉串料を納める形で対応しました。

内閣総理大臣が靖国参拝を避ける現状には、歴史的かつ政治的な複雑さが絡んでいます。外交関係の安定を優先し、対立を避ける判断が見られますが、それに伴い国民の追悼の場としての靖国神社の意味が問われています。これまでにない形での外交柔軟性が求められ、内外の圧力をどのように調整するかが重要です。

問題の核心は、靖国神社が持つ歴史認識と国家の宗教的関与への批判が続いていることです。憲法の政教分離原則に抵触しない形で、国民全体が一致して追悼できる場所を検討する必要があります。国立追悼施設の設立や、公共の場での追悼文化の新しい構築が考慮されるべきです。終戦から80年経過した今、痛烈な過去の傷を受け止め、未来の平和を築くための積極的な取り組みが必要です。国民の声を取り入れた戦没者追悼の新しい形が、国際社会において日本の真の価値を示す一歩となるでしょう。

ネットからのコメント

1、靖国神社は神道という特定の宗教と戦争指導者の合祀が問題にされます。一方で戦没者への拝礼自体に反対する人は少ないのではないでしょうか。実際、千鳥ヶ淵での拝礼に異を唱える人はいないかも知れません。政府内には無宗教の施設を作ろうとする動きもありましたが当然ながら靖国神社は「反対」。ある宮司は天皇の意向を顧みず合祀を行い、別の宮司は親拝しない天皇を批判しました。犠牲者を悼むことは大事ですが、犠牲者が祀られていることを御旗のように掲げ、時に天皇の上に立つような言動を行うことは不遜だと思います。大切なのは神社という施設ではなく犠牲者を悼む気持ちではないでしょうか？また将兵の中には仏教徒やクリスチャンもいたはずで、彼らは自らの信仰心あるいは信条・思想ゆえに「靖国で会おう」とは言わなかった人もいたのではないでしょうか。私はそのような方々の気持ちが顧みられなかったことに違和感を覚えてしまうのです。

2、どんな理由でも戦争は良くないかしかし、国のために戦った兵士たちに哀悼は捧げても良いはず。政府は敗戦の弱みと補償をカモフラにして私腹を肥やす。

戦後補償は十分過ぎるほどしてきた。これから日本は反省ではなく自立することが世界貢献の近道だ

3、海外の顔色伺う必要は無いと思います。祖父が終戦直前に満州で亡くなり、靖国神社、護国神社は大切だと思いますし、お参りにも行きます。日本を、家族を護る為に亡くなった方々が祀られてるんですよ。行こうが行くまいが８月になれば毎年の様に、日本に反省を求める談話や抗日ドラマの放映が有るし、日本はチョット圧力掛ければ国の代表が屈すると思われる。A級戦犯とは言っても日本の為に戦った方々ですし、パール判事の言葉が全てを物語っていると思います。他党との連携って、日本の政党政治家であれば、日本の歴史を学んでるでしょうし、戦没者御遺族の話だって聞いた事有るでしょうから、靖国神社に批判的な事を言う政治家が居たら正直残念に感じるし、掲示してある遺書読んで欲しい。そもそも海外の反応で戦後生まれた若者世代に謝罪や反省求めるのもおかしな話。一線引いて明るい未来に向かわないと。

4、右の人は総理が行かないと中国に屈したという印象になり心底嫌なんでしょうね。

総理が行っても行かなくても外国はその気になれば、なにかしらのネタを見つけて文句を言われると思いますよ。あとは結局一番煽っているのは日本のメディアです。メディアは報じて毎年右と左が騒ぐのを喜んでるだけです。今年は参政党の登場でさぞ盛り上がるでしょう。メディアも取り上げず、政治家も政党も宣言せず、粛々とみんな自由に8月15日を過ごせばいいのにと思います。