【事件概要】
2025年4~5月、関東・東北地方を中心に卒業アルバム制作会社がサイバー攻撃を受け、卒業生の個人情報流出の懸念が高まっている。さらに、7月にはAIを用いて性的に加工された252人分の卒アル写真がSNSで拡散。教師による盗撮事件も報じられ、卒アル文化の継続に影を落としている。
一部の自治体では卒アル廃止を検討し、簡易なフォトブックへの切替も模索されている。背景にはAI技術の進歩、セキュリティの格差、教育現場の業務過多など複合的な問題がある。
【コメント】
卒業アルバムという思い出の象徴が、今や個人情報漏洩や性的悪用の温床となっている事実は極めて異常だ。しかも、AIによる加工被害は252件に及び、写真を扱う教員自身が盗撮加害者となる事件まで起きている。これは単なる偶発的トラブルではなく、制度と倫理の崩壊に他ならない。
問題の本質は三つある。第一に、Pマーク未取得企業に報告義務がないという制度の穴。第二に、中小業者のセキュリティ意識の格差。第三に、学校現場におけるプライバシー教育の欠如だ。これでは、いくら「文化を守ろう」と声を上げても、足元から腐っていく。
対策は明確だ。①卒アル関連業者に対する情報管理の法的義務化、②サーバーやネットワーク環境の国費によるアップグレード支援、③児童写真のAI加工対策に特化した技術ガイドラインの策定、④学校・保護者・制作会社の三者間での同意プロセスの明文化と強化。
思い出が加害の種になる社会に未来はない。守るべきは文化ではなく、子どもたちの尊厳である。
ネットからのコメント
1、卒アルに限らず、修学旅行や運動会、社会見学、遠足などのイベントで集合写真や、個別の写真を撮ることはあると思います。そういった写真を悪用される可能性もあるわけで・・・。一切生徒の写真を撮らない・・・、となれば、思い出の中の同級生の顔はだんだんぼやけてきて、記憶の彼方へと消えてしまうと思います。同窓会で久しぶりに会った人たちを見ても、「どちら様?」となる可能性もあります。そのため、良し悪しあると思います。AIなどの学習データに使われないように、デジタル透かしなどを入れて対策するのも手だと思います。
2、名簿、アルバムを売る人もいて、それが名簿屋と言われる個人情報売買の源となる業者に売られてているようです。
売った本人は軽い小金稼ぎの感覚かもしれません。多額の被害にあっている、トクリュウ、おれおれ詐欺、警官偽装、保険料還付詐欺、投資詐欺や勧誘電話の多発している犯罪の被害者情報はここから得られているようです。卒業後、使わなくなった、退職、転職した、嫌がらせに売ってしまったなど諸々理由があるようですが、迷惑がかかるほうには溜まったものではありません。ほとんど毎晩、海外や知らない電話番号荷電があり、投資詐欺勧誘の電話が入るので、すぐには出ないようにして、関係ない電話は着信拒否にしたほうが安全です。一度被害に遭うと今度は「詐欺をしやすい人」のリストが作られて、住所、氏名、電話番号付きの名簿が売られるそうです。
3、アルバムも色々と問題が出たり有るかもしれないが先日高校の同級生数人と32年ぶりに連絡とれて居酒屋でワイワイやって後日アルバムの話になりアルバム見たら懐かしい懐かしいと恥ずかしさもあったけど昔を思い出したアルバムも中々良いもんだと個人の考えではある
4、アルバムというアナログ媒体ではなくクラウドなどに強固なパスワードを設定してデジタルでアップすればいいのでは。
と思ったけど加工されるのは同じか。ただ卒アルが悪いのではなくプライベートで撮影した画像でも同じことが起きるわけだからモラルの問題であってあまり卒アルを廃止しても意味があるとは思えないが。個人的には青春の日々を振り返るのに手に取って子供たちと自分の若かった頃を眺めたりして盛り上がれる卒アルはすごく素敵な文化だと思うので無くなってほしくないですね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/625b7cf4de6c0ffb7a2653e780bf8ef7a24f46a1,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]