2023年、高市早苗政権の発足に伴い、鈴木憲和氏が農林水産大臣に就任しました。鈴木氏は、「食」の未来を見据え、需要拡大を最優先とし、日本製の高品質な農産品のブランド力を利用し、農業を日本経済の柱にすることを目指しています。このビジョンに沿って、需給の安定と再生産可能な環境を整えることに力を入れるとしています。彼は農水省を離れた理由として、民主党政権下での政策に疑問を持ったこと、そして大臣が頻繁に交代し不安定な体制に嫌気がさしたことを挙げています。
農業の国際市場での競争力を強化し、日本の農産品輸出を増やすためには、時間をかけた政策の練り直しが必要だと強調しています。

鈴木憲和氏の農業振興への熱意は、説得力ある構想に基づいている。しかし、この構想を現実にするためには、多くの課題が存在する。需給の安定と市場価格に依存する農業政策は、本当に農家の持続可能な経営を支えることができるのか。日本国内における農産品の需給バランスは常に不安定で、特に米の価格変動は農家にとって大きなリスクです。まず、国として具体的な需給予測を明確に示し、農家と流通業者、消費者を巻き込んだ意見交換の場を創設することが必要です。また、農地は国の公共財と捉え、その管理と効率的利用についての法整備が急務です。これらの改革を通じて、農業が持続的に利益を上げる「稼ぎ柱」となるための基盤を築くべきです。
鈴木氏が掲げる目標は理想です。しかし、それを叶えるためには個々の政策が実際の農業現場にどう適応するか、慎重で継続的な検討が求められます。彼のビジョンが単なる夢に終わらないよう、明確な行動計画が待たれているのです。
ネットからのコメント
1、お米は工業製品と違って天候により生産量がばらつきます。プラスマイナス5%のブレがあると70万トン以上の誤差になります。需要予測の精度が高まったとしてもどの程度の不作を見込んで生産目標を決めるかで大きな違いがあります。安全係数を高くすれば増産ということになると思いますが、大臣はどの程度の安全係数を見込んで生産計画を考えるのか説明して欲しい。すなわち何%の不作が発生しても需要を十分賄えるように生産目標を立てるのかです。合わせて正確な需要予測をどう立てるのかも説明して欲しい。いずれにしても生産調整と高い輸入関税を課していながら価格は市場に委ねるという考えはおかしい。
2、流通が出し渋りして、米価を釣り上げたと疑念がありました。小泉さんは、そこも調べると言ってましたが、もうやらないみたいですね。
価格にコミットしないは自由化になり分かりますが、流通の悪意ある値上げを放置するのまで、自由化とは言えないと思います。なんと言っても日本人の主食です。美味しいお米は守って欲しいです。
3、このまま米価が高止まりしたら消費者は米にソッポを向き、損覚悟で売る卸や精米業者、小規模小売業者の倒産廃業が増えるだろう 鈴木大臣は果たしてそこが頭にあるのかどうか 農家とJAの保護に重きを置いているようにしか見えない
4、鈴木大臣、やりたい事とやれる事は違います。生産過剰になると価格が下がり農家が儲からないと言うが今の米価では米離れを増やすだけ。生産者の自由競争にして、昔の農業から脱却する時期に差し掛かって居るのでは。既存の農業政策を改善すべきです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2ff184b73cdd9c0c0215be3133b6918122330360,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]