2025年11月1日、日本馬フォーエバーヤングがアメリカ競馬の最高峰、BCクラシックを制し、競馬史に新たなページを刻んだ。この日本馬初の快挙により、年度代表馬選定を巡る議論が巻き起こっている。歴史的背景を考慮すると、日本競馬界は長らく凱旋門賞制覇を夢見てきたが、アメリカのダートGI制覇はさらに困難とされていた。今回の勝利は、サウジカップやドバイワールドカップなど、近年の海外GIレースへの日本馬の挑戦が現実的なローテーションとして認識され始めたことを示している。

フォーエバーヤングが国内未出走の年度代表馬として選出されるかどうかは、エルコンドルパサー以来26年ぶりの出来事となり、その価値と選定基準に関する議論が続いている。

今回のフォーエバーヤングの快挙は日本競馬にとって一大転機と言えます。エルコンドルパサーの時代から四半世紀が経ち、日本馬の海外レース挑戦がより現実的になった今、その影響はさらに広がっています。サウジカップやドバイワールドカップを含む海外GIは日本馬たちにとって挑戦し得る選択肢となっており、フォーエバーヤングがそれを見事に実証しました。議論の中心にあるのは、国内未出走でも年度代表馬選出の基準を満たすかという点です。その議論が進む中で、競馬界は制度の見直しや、海外での成功に対する評価方法の改善を考慮する必要があります。例えば、選考基準における国際的な視点の導入や、海外でのパフォーマンスを評価する専門家委員会の設立を検討すべきです。

そして、日本とアメリカ双方での評価がダート競走への関心を高め、業界全体のさらなる成長につながるでしょう。競馬界は過去とは異なる国際的な競技環境の中で、新たな価値観を形成し、その成長を促していかなければなりません。フォーエバーヤングの成功は、日本競馬界が次のステップへ進むべき合図です。

ネットからのコメント

1、BCクラシックは筆者も言う様に、誰もが凱旋門賞よりも遥かに遠い道のりと想定されていたと思います。今の日本競馬の血統での礎を作った、あのサンデーサイレンスも勝ったレースであり、凱旋門賞を勝った馬以上に評価されるべきかと単純に考えます。競馬をJRA規模ではなくグローバルサイズで考え、是非フォーエバーヤングを年度代表馬に選出することをJRAには期待したいです。

2、JRA所属の馬で今年一番活躍した馬はだれ？と聞かれたら、ほとんどの競馬ファンはフォーエバーヤングを上げるだろう。国内に敵なし状態だし、ロマンチックウォリアー、シエラレオーネ、フィアースネス等の海外の強豪を相手に、真っ向勝負で勝ち切ったのは、驚嘆以外に言葉がない。

とくにBCは太平洋を越えて敵地に乗り込んでのものであり、その功績は高く評価されるべきだと思う。　名実ともに現役世界最強ダート馬であり、現状これに並ぶ馬は芝の世界最強馬カランダガンくらいだろう。　有馬記念の結果がどうだろうとフォーエバーヤングこそが今年の年度代表馬にふさわしいと思うし、投票する記者の方々も同じ気持ちだと思う。

3、JRAのレースを走ることが条件になってる訳でもないのだから素直に1番活躍した馬を選ぶべき。フォーエバーヤングが成し遂げたことは世界的に見ても素晴らしい訳だし日本の競馬の強さを証明したという意味で1番貢献した馬でもあると言えるでしょう。日本国内で無双した馬がいれば悩ましいが今年はそういった馬もいない。フォーエバーヤングが年度代表馬に相応しいでしょう。

4、年度代表馬は決してGIを沢山勝ったからというレベルの低い議論であってはならないと思います。私個人は年度代表馬というのは『その年の競馬を一歩前進させた』競走馬を選ぶべきと考えます。実際に賛否両論の議論が巻き起こったエルコンドルパサーの年度代表馬選出に当時私は何の異論も浮かびませんでした。

日本の調教馬が凱旋門賞でも通用すると知れたあのインパクトはその後の日本競馬界を大きく前進させたと思っています。