広島県呉市の日本製鉄瀬戸内製鉄所呉地区跡地を、防衛省が複合防衛拠点として整備する計画に対して、反対集会が10月20日に市警固屋体育館で開かれました。この集会には約400人が参加し、「日鉄呉跡地問題を考える会」など4つの団体が主催となり、「軍事拠点化につながる」計画撤回を訴えました。是恒真澄さんをはじめ、立憲民主党の有田芳生議員や自衛隊施設強化が進む地域からの市民運動関係者が発言し、平和産業都市としての呉の変化を懸念しました。
集会後、参加者は跡地周辺でデモ行進を行い、自衛隊の「南西ソフト」計画に対する反対の声をあげました。

この問題は、防衛省による跡地の軍事拠点化計画が広島県呉市の地域社会に重大な影響を及ぼす可能性があることを示しています。呉市は歴史的に軍港としての役割を持ちましたが、戦後は平和産業都市としての新たなアイデンティティを模索してきました。今回の計画は、その長年の努力に逆行するものであり、住民の生活や地域の平穏を脅かす恐れがあります。政府は、地域社会との対話を深め、住民の声を反映した計画立案が求められています。具体的な解決策として、まず住民の意見を反映させる公開討論を設けること、次に経済的影響も含む社会的評価を透明性をもって行うこと、最後に平和を維持しつつ地域振興を図るための代替案を検討することが急務です。
地域の未来を担うのは、住民と共に築く平和と安全であり、その価値観を守るための努力が必要です。
ネットからのコメント
1、「平和を願う気持ち」自体を否定するつもりはありませんが、議論があまりにも理念先行になっている印象は否めません。呉は歴史的に軍港としての役割を担ってきた街であり、戦後はその現実と折り合いをつけながら発展してきました。防衛拠点=即『軍事拠点化=危険』と短絡的に結びつけるのは、現在の安全保障環境を十分に踏まえているとは言い難いでしょう。中国を含む周辺情勢が緊張を増す中、「何もしないこと」が本当に平和につながるのか、冷静な検証が必要です。感情的な反対運動だけでなく、地域の雇用や防災・抑止力といった現実的な視点も含めた成熟した議論を期待したいところです。
2、呉市は、元々、日本帝国海軍の中枢でした。戦艦ヤマトもここで産まれ沖縄に特攻出撃しました。戦後も海上自衛隊の主要拠点です。隣の江田島市には海軍兵学校が海上自衛隊の幹部養成施設もあります。周辺には火薬製造工場もあり多数の弾薬庫もあります。防衛を軍事と言い換えているだけで、如何にも共産主義者の表現らしさがあります。
呉市も周辺自治体も自衛隊と共に発展して来ました。防衛拠点は歴史の当然の帰結です。では、何処に拠点を持って来ますか、何処に行っても反対反対って、いい加減に現実世界を見て真っ当な提案をして下さい。
3、こういう人たちは自分の活動団体の旗を持って行進しますね。団体の指示でやっておるのかな?団体からお金もらってるのかな?仕事もせんとこんなことして生きていけるってうらやましいなあ。俺も活動家になろうかなあ。でも家族から見放されるよなあ。
4、日本は中国からの圧力を受けています。尖閣諸島周辺での公船侵入の常態化、東シナ海ガス田の一方的開発、奄美・沖縄近海での軍事演習、台湾有事を想定した弾道ミサイル配備、沖縄を先住民族と位置づける認知戦まで、圧力は軍事・経済・情報の全領域に及んでいます。これは明確な現実です。その中、防衛拠点整備に反対し平和を味方にと唱える姿勢は、率直に言えば危うい。例えるなら、家の鍵をかけずに泥棒とは話し合えば分かり合えると信じている状態ではないでしょうか。善意を信じる自由はありますが、家族の安全を賭ける権利は誰にもありません。
抑止力とは、相手を敵視することではなく、侵入すれば高い代償を払うと理解させるための最低限の備えです。鍵をかけ、警報を整えた上で初めて、冷静な対話が成立します。無防備のままの話し合いは、対話ではなく降伏に近い。呉の防衛拠点整備も同様で戦争準備ではなく戦争回避のための現実的措置です。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2d30a5558845c2b384fc6e4b8a7309f961d1c98c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]