メキシコ政府は22日、中西部ハリスコ州での軍事作戦により、国内最大規模の麻薬密売組織「ハリスコ新世代カルテル」の最高幹部、通称「エル・メンチョ」を殺害したと発表しました。同カルテルはフェンタニルなどの薬物をアメリカに密輸しており、昨年2月にトランプ政権から外国テロ組織に指定されています。作戦後、市街地で同組織の報復として見られる火災や銃撃が発生し混乱が広がりましたが、民間人への被害状況は不明です。また、アメリカ側がワールドカップを控えた圧力の一環として、情報を提供していたとも報じられています。

メキシコの麻薬問題が世界的な規模で深刻化している現実に対し、今回の事件は明確な対処を象徴しています。しかし、それは本質的な解決には程遠い点を直視する必要があります。まず、巨大な麻薬組織がこれほどまでに勢力を拡大し、国家すら脅かす存在となった背景には、長年の社会の不平等や弱体化した法執行機関、また広範な汚職が存在します。
軍事作戦のみで麻薬カルテルを根絶することは現実的に難しく、暴力の報復が続く可能性が高いことを示唆しています。
問題を根本から解決するには、制度面の改革が不可欠です。まず、法執行機関の透明性と信頼性を強化することが求められます。また、地域経済の活性化を図り、薬物取引に依存するコミュニティの生活を改善する政策の実施が急務です。その上で、国際協力による情報共有と資金の追跡強化を進め、カルテルの資金源を断つべきです。
この問題を放置すれば、暴力の連鎖は続き、さらなる民間人被害が懸念されます。麻薬による利益が地域社会や1国全体を支配する構造を根絶し、命を守る責任を果たすことこそが、今、最優先される課題ではないでしょうか。
ネットからのコメント
1、麻薬カルテルの最高幹部殺害は組織への大きな打撃になりますが、直後に発生した市街地での混乱は、組織の末端まで暴力が浸透している根深さを物語っています。軍による制圧後、いかに迅速に治安を安定させ、市民の生活を守る体制を築けるかが今後の鍵となるでしょう。
2、今までの歴史上、最高幹部を殺害して一段落ではないことがほとんど。
カルテル内の内部分裂で紛争が激化したり、他のカルテルが勢力を拡大しようと躍動し始めることが多いです。メキシコ政府がどこまで本気でマフィア討伐に取り組むか次第化と思います。
3、最高幹部を退治したとてそんなの氷山の一角だし何も解決してない。そもそもメキシコや中南米の軍や警察は信用できるのかも分からない。日本に住む日本人には到底理解も太刀打ちも出来ない国・組織だよ。一般人は命が惜しければ関わらずに生きていくしかない。
4、友人が現役の麻薬捜査官です。友人が言うには今回のトップ殺害は手放しで喜べる事ではなく、むしろ凄惨な権力闘争の幕開けになる可能性が極めて高いとのこと。トップが不在になれば、必ずと言っていいほど組織内での後継者争いと、ライバル組織による縄張り奪取が始まります。今回のような派手な報復は、軍への抵抗というより「俺たちはまだ健在だ」という誇示であり、組織崩壊を防ぐためのポーズでもある可能性が高いらしいです。日本人の感覚では「トップを倒せば解決」と思いがちですが、メキシコの現状はそれほど単純では無さそう。
現地で命を懸けているメキシコ軍・警察の隊員たちの安全、そして巻き込まれる一般市民の犠牲がこれ以上増えないことを切に願います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/5bca462d2486cddebb607905683381c71830003e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]