2023年10月9日夜から10日未明にかけて、ANA機長の三瀬了太被告(44)は高松市内で飲食後、宿泊先へ向かう途中の路上、コンビニ、ホテルのエレベーター内で、同僚の女性CAの尻などを着衣の上から複数回触ったとされた。東京地裁は立場の差を利用した不同意わいせつと認定し、懲役1年8月の実刑判決を言い渡した。被告側は18日付で控訴した。

機長という組織内で強い権限を持つ立場の人間が、その影響力を背景に同僚へ不適切な行為をしたと認定されたことは、航空業界の信頼を揺るがす重大な問題である。単なる個人のモラル違反ではなく、上下関係がある職場で被害を訴えにくい構造や、権力を持つ側への監督不足が本質にある。再発防止には、①管理職や乗務責任者への定期的なハラスメント教育、②匿名で安全に相談できる第三者窓口の強化、③権限を持つ職員への厳格な監査と処分基準の明確化が必要だ。
立場の強さは人を守るために使われるべきで、弱い立場の不安を利用するための免罪符ではない。信頼で成り立つ仕事ほど、権力を持つ者こそ高い倫理を求められる社会でなければならない。安全を預かる企業に求められるのは、問題が起きた後の対応だけではなく、起きる前に権限の乱用を防ぐ仕組みである。肩書きが信頼を高める時代から、責任を果たす者だけが信頼される時代へ変える必要がある。
ネットからのコメント
1、大阪地検トップの検事正を務めた北川健太郎容疑者が準強制性交の疑いで大阪高検に逮捕された事件はもっととんでもない。何なら北川容疑者が突如、否認に転じたことで、非公開の審理準備が続き、1年以上たつ今も、次の公判は開かれていない。被害者に謝罪の手紙を書き、いったんは起訴内容を認めていたのに突如否認した。検察組織ぐるみの元大阪地検トップ性犯罪隠蔽という検察の闇。
2、飛行機の中では機長の指示や命令は絶対っていう強力な権限(指揮監督権)が法律で決まっています。これは安全運航のためだけど、今回の事件はその絶対的な上下関係をプライベートの宿泊先まで持ち込んで悪用したと判断されたわけですね。
CAさんからすれば今後の仕事に響くかもしれないから強く拒絶できない。そこを見抜いて実刑判決を出した一審の判断は今の時代の感覚に合っていると思います。
3、「同意があったと思っていた」という身勝手な認識や言い訳が通用する時代は完全に終わったと実感します。上司や機長といった立場の差がある関係性では、相手が仕事上の不利益や関係悪化を恐れてその場で強い拒絶を示せないのは当然の心理です。これを嫌がっていなかったから同意があったと都合よく解釈するのは極めて危険です。また男性側としては、職場や飲み会などの場において「同意があったかないか」という不確定な判断に頼るのではなく、ハラスメントや事件のリスクを避けるために一線を画した適切な距離感を保つしか身を守る方法はありません。
4、この機長は「同意があったと思っていた」と主張すると言う事は「相手も自分に好意がある」って認識していたと言う事だと思うけど、言葉にしない限りそういう雰囲気だけの判断は、極めて危険。もしその時の気分では「同意に近いもの」があったとしても、すぐにひっくり返る可能性がある不安定なものだ。
だから機長はCAさんに、医者は看護師に、上司は部下に、軽々に手を出してはいけない、と言う事。これは自分を守るためのリスクマネジメントだ。優越的な地位を利用した、と言われる可能性がある相手には、雰囲気で手を出してはいけない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/a48de0f4e0635571803ce268f7179769efc1cb16,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]