【事件概要】
円谷フィールズホールディングスは2026年3月期決算において、中国市場での『ウルトラマン』関連事業収入が前期比51.6%減の25億5700万円となり、過去10年で初の減収を記録した。収益減少の要因は、カードゲーム市場の縮小、ブロック玩具市場の成熟化、日中関係の影響による販促活動制限、非正規品の流通など多岐にわたる。同社は、現地パートナーとの協力強化、AIの導入、ライブイベント拡充などを通じた経営改善策を発表し、2029年までに営業利益を50億円まで引き上げる目標を掲げている。

【コメント】
減収の最たる要因は、中国市場特有の急速な市場変動に対する柔軟性の欠如と、非正規品流通への対応の甘さにあります。『ウルトラマン』という強力なIPに依存して収益を得ていた同社が、カードゲームやブロック玩具といった一過性の商品ヒットに頼り切っていたのは、抜本的な戦略の欠如を露呈しています。
さらに、日中関係の不安定性による販促活動の制限は想定可能なリスクであり、それに伴う備えが明らかに不十分でした。
これを克服するには少なくとも次の3点が必要です:1つ目に、非正規品の流通対策を徹底し、法的措置や正規ライセンス商品の認識向上を図ること。2つ目に、多様な商品ラインナップの構築などで市場変動に対応できる経営体制を整備すること。3つ目に、社会情勢リスクへの事前計画を強化し、柔軟にマーケティングを展開できる基盤を確立することです。
『ウルトラマン』というブランドが持つ力強い認知度は、古くからの共通文化を形成した結果ですが、それに安住するだけでは未来の成長は見込めません。挑むべきは、安定した収益基盤と創造的価値の追求という極めて現代的なヒーローの課題です。
ネットからのコメント
1、同じ日本のIPでもバンダイナムコのガンダムやドラゴンボールは伸長しているところを見ると、単に日中関係の悪化だけではなさそうです。ポケモンもそうですが、店舗展開や地場企業とのタッグなどのマーケティングの仕方に明暗が分かれてそうです。
2、中国市場の減速ばかり注目されているけど、日本国内でも昔ほどウルトラマンが圧倒的存在かと言われると少し違う気がする。今は子どもの娯楽もYouTube、ゲーム、SNS、配信と選択肢が多すぎる時代。昔みたいに「子どもなら全員知っている国民的ヒーロー」を維持するのは簡単じゃない。中国は1億人市場と言っても、ブームが大きい分だけ波も大きい。カードや玩具で急成長したなら、その反動が来るのもある意味自然かもしれない。日本も中国も「昔の人気があるから大丈夫」と思っていたら危ない時代なのでは。気づけば「ウルトラマンは知ってるけど作品は見たことない」という人が増えている気もする。
3、玩具を子供に買え与える余裕がないのが現在の中国国内事情です。40歳手前で倒産、リストラ等で職を失ったら再就職先は殆ど見付かりません。そして最終的にデリバリーのライダーになるしかないがこの仕事も過剰競争で日々の日銭しか稼げない厳しい現状です。そろそろ百姓一揆が各地方で起こりそうで共産党政権は日々怯えてます。
4、「日中関係の悪化」とか「中国の景気悪化」って意見もあるけど、伸びてるIPもあるから単純にそういう話でもないんだよな。
IPの全体数が日本由来じゃないものも含めて日増しに増えてるわけだから、選別が進んでるとかいろんな理由があるんだと思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ab056ae8bec0a695e4ac73bf5b426a0bfafac87a,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]