日本の原油輸入が過去最大の下げ幅
財務省の貿易統計では、4月の日本の原油輸入量が前年同月比63.7%減の448万キロリットルと、統計開始以来最大の減少を記録。主因はイラン情勢の緊迫とホルムズ海峡の封鎖で、中東からの輸入が67.2%減少し384万キロリットルにとどまった。一方でアメリカや他地域からの代替輸入が進んでおり、米国からの輸入は38.8%増、ナフサ輸入は前年の206倍に達した。政府は中央アジアやアフリカへの調達多角化を進める意向を示している。

現状の一石を投じた論評
この事態が示すのは、日本のエネルギー政策の脆弱性と一極集中リスクだ。原油調達の9割を中東に依存してきた現行構造は、国際情勢の変化に極めて弱い。今回のホルムズ海峡事態は、サプライチェーンの一元化が国益を脅かす可能性を明確に浮き彫りにした。さらに、地政学的リスクの見通し不足が、経済の安定性に直接的な打撃を与える危険性にも目を瞑れない。
解決策として、まず国際エネルギー市場における多角化政策をより積極的に推進し、安定的な調達ルートの開拓を加速すべきである。また、代替エネルギー源の開発に対するイノベーション投資を大幅に増大させることで、長期的なリスク回避を図る必要がある。更に、日本国内の再生可能エネルギー導入を促進し、自国生産のエネルギー比率を引き上げることも急務である。
この問題は単なる数字の減少ではなく、国のエネルギー安全保障という本質的課題を浮き彫りにしている。調達先の拡散が進んだ程度で満足するのではなく、さらなる政策改革への覚悟が、日本の未来を守るために不可欠だ。
ネットからのコメント
1、中東からの原油輸入が減ってることなんてみんな知ってるので、「中東以外からの輸入割合はどうなのか。中東分と合わせての総量はどうなのか」などみんなが知りたいことをちゃんと掘り下げてください。
2、4月に原油の輸入が全体で63.7%減で、中東分の減少は67.2%なんですね。原油調達の9割超が中東だったので似た数字になるのでしょう。それに対して、元々少なかったアメリカからの原油の輸入量が38.
8%増えたとか、ナフサが206倍といっても、元の量が少ないですからね。しかも記事からは全体のうち何割分を補えたのか分かりません。4月分の統計ということは2月末にイラン戦争が始まって1カ月以上たち、企業が対応を始めている状況です。一方で政府は節約を不要としていますから、足りない分が備蓄の減少になっているはずです。財務省が出した統計であれば、全体の割合の増減も分かる数字になっているのでは。朝日新聞は地域ごとの増減だけでなく、全体に占める内訳がどう変化したか、グラフで示してほしいと思います。
3、元々日本の「原油の中東依存」は不安視されていた。今回、アメリカのイラン侵攻によって、その問題が顕在化した。もちろん日本が中東に依存していたのも理由がある。こういった時に「調達先の分散化」を叫ぶ声は大きくなる。原油もレアアースも。ただ、一極集中にはそれなりの理由がある、と言う事を忘れてはならない。リスクが顕在化した以上、調達先の分散化は避けられず進んで行くと思うが、それは高コスト化などの負担を伴うものである。
物価高は更に更に進んで行くことになる。
4、中東依存が9割を超えていた日本にとって、ホルムズ海峡の封鎖がここまで直撃するのは当然とはいえ、あまりにリスクが大きいと感じます。原油輸入が6割以上も減り、ナフサまで79%減という数字は衝撃的です。代替ルートや米国からの調達で“ゼロ”は避けられたとはいえ、これだけ脆弱なエネルギー構造を放置してきたツケが出ているように思います。短期的には価格高騰や物資不足、長期的にはエネルギー安全保障の再構築が避けられないでしょう。「中東頼み」からどれだけ早く脱却できるかが、日本経済の大きな課題になりそうです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c25f966b26a5d5f35053cebc8ebcb564a80cce12,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]