2025年の日本国内で流通する衣料品約37億点のうち、日本製はわずか1.1%となり、前年比0.3ポイント減で過去最低を更新した。国内生産量は10年前の半分まで落ち込み、中国製品が全体の約54%を占めている。1990年には国産比率50.1%だったが、デフレによる海外移転や工場の後継者不足、物価高や人件費上昇などが重なり、生産基盤は急速に縮小。さらに2026年にはグンゼが国内4工場の閉鎖を予定しており、「Made in Japan」の存続に危機感が高まっている。
世界に誇るブランド価値を持ちながら、国内のものづくりがここまで衰退した現実は深刻です。価格競争だけを優先した結果、技術や人材、設備が失われ、一度崩れた生産基盤は簡単には元へ戻りません。この問題は企業だけの責任ではなく、長年にわたり産業政策を後回しにしてきた社会全体の課題でもあります。まず、設備更新や人材育成への公的支援を強化すること。次に、中小縫製工場への税制・補助金制度を拡充すること。さらに、「純国産」と現行の「日本製」を明確に区別する表示制度を整備し、消費者が正しく選べる環境をつくることが必要です。
そして国内ブランドと教育機関が連携し、若い担い手を育てる仕組みも欠かせません。安さだけを追い続ければ、日本の技術は静かに消えていきます。本当に守るべきなのは一時的な価格ではなく、次世代へ受け継ぐものづくりの力です。それを失ってから後悔しても、取り戻す代償は今よりはるかに大きくなります。
ネットからのコメント
1、これは衣類だけではなく、食料品などにも言えると思います。 本音は国産を選びたい、でも物価高や賃金、目の前の生活を考えるとそれができない現実がある。 その背景には、国も企業も安い輸入品に依存する方向へ進み、国内の製造基盤を十分に守ってこなかったツケがあるのだと思います。 何でも国に求めるなという声もありますが、そもそも今の構造を作ってきたのも国の政策と企業判断の結果ではないでしょうか。 理想は国が国内産業を支えることですが、そこには既得権や投資家、メディアの反発もある。だからこそ、どう折り合いをつけて立て直すのかが根の深い問題だと思います。
2、食べるものはもちろん、身につけるものもなるべくメイドインジャパンを意識しています。
服はなかなか難しいけど、スニーカーや通勤バック、休日に持つバック、趣味で長年続けているボクシンググローブとシューズもメイドインジャパン。修理できたりパーツを交換できたりと、長年使える良いこと尽くしで品質も良く安心です。
3、元アパレル関係です。服に限らずですが、昔は日本の熟練縫製職人が途上国で技術指導…なんていうのが美談になってましたが、結果的にみれば、とんでもない技術の流出でした。これはお人好しの日本の甘さや、某国のように悪意をもって盗むケースもある。世界的に見ればこれが効率的な分業になっちゃって、地球規模だと恩恵になってる部分もありますね。人権侵害や環境汚染という、莫大な代償を支払っていますが、ファッションって消費の象徴ですし、生き馬の目を抜く価格競争の下では、それも資本主義のコストになっています。そして皮肉なことに、海外製品のクオリティは目覚ましく上がっている反面、日本製品が必ずしも高品質とはなっていないのが現状です。
4、販売されている衣料含む繊維製品の価格を考えればわかると思います。
一枚1000円しない子供服等 材料をはじめ縫製する人はいくらで縫製してるでしょう?1時間の最低賃金を得るには1時間で何枚縫う?機械で自動生産される物とは違い手をかける人が全く生活の成り立たない昭和の内職の感覚をいまだに持ったまま仕事を出す企業メーカー製造会社。今どきそんな金額で働く人はいない、工員の高齢化が進む国内工場は無くなる、生産は海外へとなったんです。どんな物にも言えますが、服を作るにしても、着心地、着やすさ、動きやすさ、強度、耐久性、形や縫い目の綺麗さ等 考えこだわりながら作る人がいました。平成にはデザイン重視が強く、何年も着る事がなくなりました。Made in Japanが良くても、既に国内工場はほぼ無くなり、人不足、技術を持つ人が減り、学ぶ機会もなくなったと思います。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/2f8a32d40df6b3c58df3078f52a229fa872b4928,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]