昨年、東北地方を中心にクマが人を襲う事件が続発し、「今年の漢字」に「熊」が選ばれました。この背景の一端を知るため、大阪府豊能町の高代寺を訪れました。住職の福永耕秀氏は、イノシシ用の罠にかかった推定15歳のツキノワグマ「とよ」を2014年から終生飼育しています。殺処分が検討される中で、自然保護団体「日本熊森協会」の依頼を受け、福永住職は飼育を決定しました。餌代は寄付でまかなわれ、ボランティアが世話をしており、訪問者は命を学ぶ場として訪れています。25年度には、捕獲されたクマの99%が殺処分されていますが、背景にはナラ枯れや生息地の減少があり、賛否が交錯しています。

クマが頻繁に人里に出没する事態は、自然環境の変化を物語っています。生息地の減少は人間の森林管理の欠如を示しており、これがクマと人間の衝突を招いていることは明らかです。
高度成長期の植樹政策による人工林の増加は、クマに必要な食料源を減らしました。地球温暖化による「ナラ枯れ」はさらにこの問題を悪化させています。この現状を打破するために、まずは森林の再生が必要です。国や地方自治体が連携して自然復元の具体的なプランを策定すること、そして地域社会がクマとの共存を理解し、不必要で非倫理的な殺処分を減らすための教育を強化することが求められます。クマとの共存は、自然の豊かさを取り戻す取り組みに帰結しなければなりません。これは理想だけではなく、我々が向き合うべき必要な現実です。
ネットからのコメント
1、ドングリばかり注目されていますが、クマが年間通して何を食べているかを把握していないのでしょうか?ドングリは一年中ありません。季節限定です。春はミズバショウ、ウド、フキ、イタヤカエデの葉など、6月には桜の実、この6月以降の食べ物が少ないため、7月から市街地に侵入している傾向があるのです。一つの要因はニホンジカによる林床植生の壊滅的な採食圧です。クマの食べる草本類もシカが食べてしまうことで夏から初秋にかけての食べ物がないのです。
したがって、シカの個体数を減らし、植生の回復をはかることが重要です。クマの個体数を一定程度減らすことも必要ですが、もっと包括的に野生動物のことを考えなければいけません。
2、大手メディアはこのような世迷言をただ単に取り上げるのではなく、チャンと検証する必要があります。拡大造林が盛んだったのはもう50年も前です、しかしその頃はクマの出没や被害は殆どなく、その頃は、そうとう山奥の住民でさえ熊なんて見た事がないと言っていましたクマの保護が強化されたのは30年程前ですが、その10年後から熊の出没や被害が増え始めました。そして被害が特に多くなってきたのは10年位前からです。クマにチップを入れたり、GPSでクマの生態や生息数の変化を20年前から科学的に調査している兵庫県立大学の横山教授の研究結果によると、熊の自然増加率は年間15%で、人間が駆除をしないと5年で倍に増えるそうです。長年の保護政策でクマの生息数が増過ぎて、山の餌が足りなくなったのが、熊被害増加の原因です。いくら山の環境を良くしても、クマの数が増えればまたエサ不足になり里に溢れだすのです。
3、クマは、20年も長生きする大型野生動物です。これは、他の大型動物と違い学習能力が高いのも一つの要因と言われています、代々母親からエサの取り方、危険回避の仕方、水の場所、生き延びた経験を学び、それに加えてクマは、個体行動する動物だから独自で経験した新しい経験(エサ、ルート発見など)を加えて生きています。だいだい新しい経験が20パーセントとも言われています。そして攻撃力、頑丈な肉体、スピード。木登り、泳ぐこともできます。個体行動だから対応、生態活動を把握するのも難しい野生動物。こういう動物とは、共存ではなくて区分けして生きていかないといけない。頭数管理するために数を減らさないと。
4、様々な県がデータを公表していますが、森林の構成に関しては数十年前から大きな変化はないです。熊が住める森が少なくなったのではなく、熊が増えすぎて既存の面積では足りなくなったのです。今年の駆除数に関しても、奥山までいって積極的に狩りに行った結果増えたわけではなく、人里まで下りてくる熊が増えたからであって、その最大の原因は熊の生息数の増加による森林の飽和です。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/62c57abcf16b2fe12a1ef0723cabcdbf51126c36,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]