JR東日本は、駅ホームでの録音や撮影に伴う危険行為が増加しているとして、注意喚起を行っている。撮影の際に脚立を使用して通行を妨害したり、点字ブロックに立ち止まったりする行為、また柄の長い集音マイクを使用して感電の可能性があるケースが報告されている。これを受け、同社は主要駅にポスター掲示やインターネット動画による啓発活動を開始した。

さらに、多くの集音マイク持ち込みが危険を招いたため、一部駅ではアイドルグループ「SixTONES」の楽曲発車メロディーを中止する措置を講じた。これらの行為は他の利用者への迷惑だけでなく、列車運行にも影響を及ぼすとして、駅利用者に配慮を求めている。

駅ホームでの録音や撮影に関する問題は、公共の安全と利用客一人ひとりの快適さを脅かす深刻な状況です。本来、安全と秩序が求められる駅での撮影行為が、点字ブロックや通行路を妨げるだけでなく、架線近くでの高圧電流への接触を誘発するリスクを生んでいる。このような行為を黙認してしまう現状は、駅運営側の啓発努力が十分浸透していない結果と言わざるを得ません。

問題の根本には個人の逸脱した自己表現欲求があり、現行のルールでは十分対応できていない点が浮き彫りになっています。そのため、JR東日本が講じた楽曲利用の中止やポスター掲示だけでは不十分であり、根本的な改善策が必要です。たとえば、特定のホームでの撮影や録音の禁止区域の明示、監視カメラによる違反者発見体制の強化、違反者への罰則規定の明文化と迅速な適用が考えられます。また、撮影目的の愛好家と協力し、安全な環境での代替撮影企画を提供することで動線の保護が図れる可能性もあります。

駅空間はすべての人が等しく安全に利用できるべき公共の場です。「少しの撮影も問題ない」という価値観を改め、全体の秩序と安全が優先されるべき状況との対比が必要です。今この問題に真剣に向き合わなければ、「乗客と撮影趣味の協調」の未来は遠のいてしまいます。

公共安全の維持には厳しいルールと現実的な解決策が不可欠です。

ネットからのコメント

1、田舎でも勝手に線路沿いの私有地に入ってきたり、木花を刈り取ったり凄いですよ。来たときに言ってくれれば、別に撮っても良いと初めは言っていたけど、何も言わずに入ってきたり、見たこともない人が朝起きたら庭先でカメラを構えているから怖かった。だから今は全て断っている。ゴミもポイ捨ては当たり前で、大人数でやってるもんだから注意したら高い声で文句を言う。普段あまり声を出さないからか、小学校高学年くらいの変声期頃の声質と似ている。でも、一人のときは文句を言わずに何故か不貞腐れるだけ。そういった被害にあったことのある私からすると、撮り鉄とは、そういう常識の無い人の集まりなのだろうと思ってしまう。

2、通勤時間帯に、数人集まり音鉄や撮り鉄してる人もいますね。人の往来があるホーム上でされると、本当に迷惑で、危険行為だと思うので止めて欲しい！それで、電車遅延に繋がったりすると、更に迷惑を被る一般の乗客。JR東日本が、公式グッズのような形で、支社、路線毎に各駅の音源を販売したりすれば良いのでは？著作権の問題等で難しいのでしょうか。

同じ駅でもホームによっては流しているメロディが、同曲でも違ったりするから、そういうのを聴くことが楽しい人がいるのかもしれませんね。私は、通勤時に聴くだけ充分ですが…

3、鉄っちゃんだけでなく、駅構内のサイネージとかポスターに推しが出てくると、撮影（ぬいぐるみと自分と推しのスリーショットとか、サイネージの動画を延々と…とか）している界隈も、通行の妨げになる。駅の通路で撮影待ちの行列とかされて、通り道が狭くなったり…なんだかな。

4、長い棒を掲げてるのを見たことあるけどあれ録音なのか。いろんなジャンルがあるんだな。うちは子供が停車中の新幹線の先頭に近寄ったら「どけ邪魔だ！こっちは朝から待ってんだぞ！」と怒鳴られたことがある。ホームの黄色い線の外側に三脚立てた男性だった。すごい剣幕に子供抱いて避けたけど。混雑するホームで他者に遠慮させながら危ない行為をするのって趣味の範囲を超えてるよね。跳ねられたり感電したら周囲も危ないし。楽しむなとは言わないけど本来は乗降の場所で利用者が優先なことを忘れないでほしい。