半導体大手ルネサスエレクトロニクスは、2025年12月期の決算で517億円の赤字を発表しました。これは6年ぶりの赤字で、前年の2190億円の黒字からの転落です。自動車向けの販売低迷と米企業ウルフスピードの経営破綻による2366億円の損失が大きな要因とされています。売上高は前年比2.0%減の1兆3212億円、営業利益は9.8%減の2011億円。特に自動車市場の落ち込みが響き、売上高が8.9%減少しました。一方、産業機器向けはデータセンターやAI向け需要により5.4%増加しました。ルネサスは次世代パワー半導体の量産を目指していましたが、依然として達成には至っていません。市場の悪化を背景に業界の再編が進行中で、ルネサスの今後の対応が注目されています。

今回のルネサスの業績悪化は、半導体業界全体の構造的な課題を浮き彫りにしています。
まず、自動車市場の需要変動に対する依存度の高さが指摘でき、これは大手企業にとって看過できないリスクです。また、協業していた企業ウルフスピードの経営破綻は、経済環境の変動により複数企業が抱えるリスクの連鎖を示しています。こうした問題を提起する要因として、1つには投資先の多様化を図ること、2つ目には業界再編による競争力の強化、そして3つ目に社内プロジェクトの進捗管理を厳格化することが求められるでしょう。特に、迅速な市場変化に対応できる柔軟な経営戦略が欠かせません。ルネサスの持つ技術力を社会のニーズへと結びつけることが、今後の成長にとって大切です。現状をしっかり受け止め、次のステップへ進んでいくことで、再び輝くことが期待されます。
ネットからのコメント
1、半導体は好不況の波が大きい産業だけれど、今回の赤字は自動車向けの落ち込みに加えて協業先の破綻という外部要因が重なった“複合的な逆風”だったと言える。一方で、産業機器やデータセンター向けは堅調という説明を見ると、需要の構造が確実に変わりつつあることも感じる。
短期的な赤字だけで悲観するより、どの分野に成長の軸を移していくのか、企業としての戦略転換が問われる局面。日本の半導体産業全体にとっても、依存先の分散やリスク管理の重要性を改めて突きつける決算だと思う。
2、協業先は米国のウルフスピードで、2023年7月に10年間のSiCウェハ供給契約してたのに、2025年6月に破産申請。そのせいで、安定調達のためにウルフスピードへ預けていた20億米ドルの預託金が、回収不能(焦げ付き)となり約2350億円の損失計上ということでしょうか。こういう米国企業は本当になんとかしてほしいですね。
3、この会社も倒産するかと思っていたが、ここまで生き延びている事に驚きだ。まあ、今後日本企業が弱くなるにつれて、一緒に厳しい状態になりそうだが。
4、「6年ぶり赤字」という見出しだけで経営失敗と断じるのは短絡的すぎる。今回の赤字は、協業先の破綻に伴う一時的な損失計上と、市況調整が主因で、本業が急激に崩れたわけではない。むしろ、好調だった車載半導体市場が正常化しただけとも言える。
問題は赤字そのものではなく、海外協業やEV市場への依存度をどう見直すかじゃ?数字だけを見て悲観論を煽るより、構造的な課題に目を向けるべき。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2003f06af5d33aeed244ba808d073478357efa2b,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]