ニデック創業者の永守重信氏(81)が、不適切会計疑惑を受けて名誉会長を辞任すると発表した。既に取締役など重要ポストから外れていた永守氏の今回の辞任は本人の意向によるもので、第三者委員会の調査報告直前というタイミングでの完全退任となる。1973年の創業以来、永守氏はモーターの技術力やM&Aを通じ大企業へ成長させたが、不適切会計疑惑は昨年、イタリア子会社の関税未払い問題を発端に浮上。2023年に東京証券取引所から特別注意銘柄に指定されるなど、企業ガバナンス面での問題が指摘されてきた。永守氏は株式の8.3%を保有する筆頭株主でありながら、経営は新世代に委ねたいと意向を示し、人材育成など別分野への挑戦を表明した。

長年にわたる企業の成長を支えたトップが経営から完全引退する背景には、企業文化や体制の問題が横たわっています。
不適切会計疑惑に対する第三者委員会の調査が進む中で、創業者の影響力を排し、透明性のある経営へのシフトを図ること自体は正しい一歩です。しかし、根本的な課題に目を向ける必要があります。
第一に、長年の「創業者依存」が引き起こす弊害が明確化しました。忖度文化や内部管理体制の甘さは、経営効率化の妨げであり、投資家や従業員の信頼を損なう要因となり得ます。第二に、ガバナンスの独立性を確立することが、特別注意銘柄指定を解除し、信頼を取り戻す鍵です。第三に、海外子会社問題への対応は、コンプライアンス強化を通じたリスク管理の徹底を求められます。
解決策として、1. 創業者意向の排除と経営の近代化、2. 第三者による監査体制の構築、3. 従業員への教育を通じたガバナンス水準の底上げ、といった具体的な改革が不可欠です。再生への道筋を示し、曇ったレンズを取り除くことで、ニデックは再び輝きを取り戻せるでしょう。企業は「成長」のみならず、その基盤となる信頼や透明性がいかに尊いかを再認識すべきです。
ネットからのコメント
1、人格、倫理観も備わった名経営者というのは稀有というのがよくわかりますね。
ここまでの企業にした経営力は、素晴らしいとは思う。しかし、その成功体験が、倫理観を二の次に考えることにもつながったと思う。このあたりをしっかりコントロールできた他企業の創業者は、すごいと思う。
2、僕も彼のサクセスストーリーに魅了された1人でもあるので、一時代が終わった感じがする。生涯をかけて会社を大きくしてこの終わりというのは、人の生き方として物悲しいものがある。勝てば官軍、結果がすべて。確かにビジネスにはそういう側面があるが、やはりプロセスの正しさも同じく大事。
3、創業者として会社をここまで大きくした功績は間違いなく大きい。ただ、どれだけ実績があっても、組織が「忖度する風土」になっていたなら、それは経営の責任でもあると思う。名誉職に残るより完全に退く判断は妥当ではないか。これから問われるのは個人のカリスマではなく、仕組みとして再発を防げるかどうか。企業の本当の強さはそこに出る。
4、不適切会計が発生したのは,この御方永守氏の影響によるものなんだから,やっぱり拘置所出張していただきたいものです。
これから不正会計の詳細が第三者委員会で明らかになってくるんだろうけど,ニデックという会社の株を持っているのは永守氏だけじゃないですからね。一般の投資家が損した分を,きっちりと執行猶予なしで刑務所で償っていただきたいものです。齢だからとか社会制裁を受けているとか関係なし。おカネの世界は厳しいんだから,悪いことをしたらちゃんと刑務所で生涯を閉じるべきでしょう。敢えて言うなら,数値目標だけの経営者になってしまったということでしょうな。あの,ニデックって東証プライムに上場している会社なんだぞ。プライムに上場させてもらっているという特権を無視するなよな。不正会計で会社を強く見せかけて,買収とかしていたんだから罪はデカいですよ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/bd65cf088b012d15aaaa15875e1aaf6c8c3e28e3,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]