2022年度、日本全国で屋根工事を巡る詐欺被害が急増。国民生活センターによれば、屋根トラブル相談件数は2018年度の923件から5年で約3倍の2885件に。契約件数の8割以上が60歳以上の高齢者で、都市部の孤立や地方工務店の減少が背景。不安を煽る訪問業者により、相場の数倍を請求される事例が多発。梅雨や台風後、さらには災害直後に被害が集中し、2019年房総半島台風時にも多発した。
屋根の情報非対称性や判断力の低下が被害拡大の要因となっている。
高齢者の孤立と屋根工事の情報格差を悪用した詐欺は、見過ごせない社会の盲点だ。「無料点検」や災害直後の「応援工事」を口実に相場の数倍を請求する行為は、もはや組織的搾取に近い。背景には、地域産業の衰退と相談相手を失った高齢者の増加がある。対策は明白だ。第一に、自治体や地域団体による定期的な屋根点検制度の公的化。第二に、工事見積もりの第三者チェックを義務化。第三に、訪問営業規制の強化と違反時の厳罰化だ。地域で支え合い、悪質業者の入り込む隙を塞ぐことが急務。高齢者を守れない社会は、やがて誰も守れない社会になる。こうした詐欺を温存する土壌を断ち切ることこそ、健全な地域の再生につながる。
ネットからのコメント
1、高齢者しかいない場合、訪問営業にも電話も「出ないことにする」の徹底に尽きると思います。
悪い業者ばかりではないでしょうが。そして記事の終わりにもありましたように日頃の付き合いが大事です。とはいえ、その工務店さんも高齢化が進み、うちの家もどうしようと悩みます。この物価高と人材不足、そして若い頃のように業者選びや相見積もりをがんばれないことも鑑み、ある程度の値段も受け入れる覚悟も求められる気もします。
2、職人風の人が突然やって来ても相手にしないこと。断るのが苦手な人は「ごめんなさい。うち、借家なので」といえばすんなり帰ってくれる。ヘタに相手を怒らす断り方をするとインターホン付呼び鈴を壊されたりする。相手を刺激させないで帰ってもらう。それが賢明。
3、いきなりの訪問業者はやめた方がいいです 自分は屋根修理はホームセンターのリフォームでやってもらったことがあるがお値段も売り場にある部材を使うのでかなり安く工事終了時にはホームセンターのリフォーム担当者が最終チェックに来てくれて安心しました 親戚や知り合いが大工やってるならそれでいいと思うがうかつに知らない業者は慎重に考えましょう(大々的に広告打ち出してるとこも警戒しましょう)
4、お隣が屋根も含めた外壁リフォームをしたので、こっちも見積りしてもらった。住宅を建てた会社の提携先にも見積りしてもらったら、安い塗料に高い料金と話にならなかった。結局、お隣と同じ業者に頼んだけど、作業に追加がでても料金そのままで、塗料が余るからと物置まで塗ってくれた。上振れ分は出来るだけ吸収出来るようにしたいと見積り時点から聞いていたけど、あれこれ言って来ると思っていたので、驚いた。全く別件だけど墓を建てるときも良い所に当たった(葬儀会社に紹介してもらった)。どちらにも共通しているのは、営業に来ない。ネットに情報がないってことで、いわゆる中抜き分がカットされたのかなと思ってる。高い見積りだったリフォーム会社はバンバンネットに広告出してるところ。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/2282b809ed00fcdf957b8eb94a93c6e07ff30625,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]