大阪・関西万博の入場券販売は、8月8日時点で約1810万枚となり、開幕前に黒字化の目安とされた1800万枚を突破した。運営費1160億円のうち8割超を入場券収入で賄う計画で、最終販売目標は2300万枚。開幕前の4月12日までの販売は969万枚にとどまり苦戦していたが、開幕後は1日平均約7万枚に増加。会期は残り2か月で、愛知万博(1720万枚)をすでに上回った。
しかし台風などの災害時には補修費や休園による1日約6億円の機会損失が見込まれ、政府は黒字判断を時期尚早としている。
数字上は黒字化の目安を超えたとはいえ、実態は危うい綱渡りだ。そもそも運営費の8割超を入場券収入に依存する設計は、災害や景気変動といった外的要因に極端に脆い。前売り段階で目標を大きく下回った事実も、需要予測の甘さを物語っている。制度的には、①収益源の多様化(スポンサー契約や関連事業の拡充)、②リスクファンドの事前積立、③災害時の代替運営計画の策定が必須だ。愛知万博の成功に安住せず、予測不能な現実に耐えうる財務構造に転換しなければ、今の数字は単なる“見かけの黒字”で終わる。祭典を未来への資産とするか、一過性の賭け事で終わらせるか――選択は今の判断にかかっている。
ネットからのコメント
1、売上は入場券だけではなく万博グッズ、会場までの交通費、周辺ホテルや飲食店、土産物屋などの増収なども含めれば十分にプラスだと思います。また、市内に住むものですが電車の本数が劇的に増えて非常に便利になり助かっています。
2、あれだけ万博反対運動をしてきた人々がダンマリを貫いている。頼みのメタンガス事故がいつまでたっても起きないのと、意外にも熱中症で搬送される事例がほとんど報道されないので、後は工事費未払いをあげつらうという方向に攻撃の対象をシフトするしかない状況だろう。この工事費問題を何とか解消して、重箱の隅をつつく反対派の攻撃対象を一つ一つ潰して行くことが重要であろう。
3、大阪関西万博開催してくれて、毎週遊びに行く用事を作ってくれて感謝です。会場内の人混み、ミャクミャクグッズの売れ行きほか好調に推移しているので黒字化は間違いなしです。
4、混雑が心配でしたが地下鉄は2分毎に増発されて昨日のインテックス大阪の大規模イベント時もほとんど積み残し無く、会場内も小国の展示コーナーは予約なし待ち無しで思ったより楽しめました。
経済効果を考慮したらもう成功と言えるんじゃないでしょうか
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d7043f05b5ae00c772992561266b861eab03beab,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]