事件概要
2025年6月6日、ハワイ・ホノルル沖で、米国出身の日本文学研究者、ドナルド・キーン氏の養子、キーン誠己さんが父親の遺灰を海に流しました。キーン氏は96歳で2019年に亡くなり、戦争反対の立場を貫いていました。彼は第二次世界大戦中、米海軍の語学将校として、日本軍の資料翻訳に従事し、特攻機に遭遇するなど過酷な体験をしました。
キーン氏は戦後、日本文化への深い関心を持ち、日本文学の研究に尽力し、日米の平和を重視していました。誠己さんは、キーン氏が戦争を嫌悪し、戦後築かれた平和的な日米関係を大切にしていたことを語り、遺灰を散骨した場所としてハワイを選びました。
コメント
戦争がもたらす深い傷とその後の影響を考えるとき、私たちはその歴史をどのように受け止め、どう未来へと繋げていくべきかを問われているのだと思います。ドナルド・キーン氏が体験したように、戦争は単なる戦闘を超え、人生を一変させるものです。しかし、キーン氏の生涯が示すのは、過去の痛みを乗り越え、互いに理解し合い、平和を築いていくことの重要さです。彼のような人物が語り継いだ平和のメッセージは、決して無駄にはなりません。キーン氏が「戦争は絶対に反対」と述べたその思いを、次世代にどう引き継ぐかが、私たちの大きな使命であると感じます。
ネットからのコメント
1、今も昔も力が有り余ってるものが戦争を仕掛ける構図は変わらない、その中身は悲惨でしかない。そして何もかも奪い取るまで止めない、だからこそ当事者でない人達が結束して止めさせなきゃいけない。力有り余るものに倫理観があればどれだけ世界が平和でいられることか、よくよく考えさせられる。
2、私のスマホにはキーンさんと一緒に撮影した写真が今も残っている。生涯の宝物だ。実は、その時、キーンさんは付き人に苛立って少し不機嫌で、残念な気分だった。山手線など電車移動が主で、普通の東京のおじいちゃん、気さくな印象が素敵だった。戦争を体験した人は絶対平和主義になる。私の祖父、オーストラリアの捕虜で生き残った祖父もそうだった。靖国神社には一度も行かないでこの世を去った。一方で、戦争を知らない戦後生まれは日本ファースト国粋主義、富国強兵を再び叫ぶ。歴史は常に皮肉だね。
3、いつだったかテレビで現代のベトナムについての番組があり、その中であるアメリカ系企業に勤めるベトナム人が言った言葉↓いまこうして互いに手を取り合い仲良く協力をしている事を考えたら、あの戦争や憎しみは何だったんだろう。
4、嫌悪した戦争の暗い時代よりも、戦後築いてきた日米の新しい平和の時代を見つめていたかったのではないか…当時を生きた人達の多くは、同じ考え方を持った同じ人間だったと戦後語られる話や書籍を読むと感じます。誰もが戦争は望んでいなかった。国家間の外交的な関わりの中で、矛盾が生じてここに大きく報道が介入する事で国民感情が触発されて行く…こうした現状を現代でも見る思いがします。過熱報道により、真実よりも感情的な思想が先立って冷静さを失っていく。穏やかな日常が奪われ、学ぶ事の喜びが如何に慕わしくなるか。そんな状況下は日本も米国も何ら違いは無かった事を記事を読んで感じます。人間の幸せとは、互いを理解出来た時の喜びや共鳴にあるのかも知れない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/c7e1a2ced85ee67366df93770d28d386ba865002,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]