事件概要:2025年8月、農林水産省は約100万トンの備蓄米を放出し、その中で90万トンを販売した。しかし、出庫の遅れや物流の混乱により、2万9000トンの備蓄米がキャンセルされた。この放出は、消費者の備蓄米離れや販売数のピーク後の過剰在庫が要因となった。備蓄米放出による影響として、農家が抱える経済的な困難や、コメ作りの過酷さ、備蓄米に依存している支援活動への懸念が浮き彫りとなった。
農業の現場では高齢化と人手不足が深刻化し、将来のコメ生産に不安が広がっている。
コメント:現在のコメの流通に関する状況は、政府の危機管理能力と制度の欠陥を浮き彫りにしている。備蓄米放出の遅れや物流の問題が、いかに深刻な影響を及ぼすかを実感させられる。そもそも備蓄米制度自体に無理があるのではないかと疑わざるを得ない。備蓄米が食料支援活動や飼料米として利用される一方で、放出のスピードと量に対応できない現状は、国家としての責任を果たせていない証拠だ。
問題の本質は、農業政策と制度の不備にある。農業の現場は過酷な状況にあり、少子高齢化と人手不足が深刻化している中で、農家の生活を支える仕組みがほとんど存在しない。このままでは、日本の食卓にとって不可欠なコメの生産が危機的な状況に陥りかねない。今こそ、以下の3つの改善策を即実行すべきだ。
現場の過酷さを理解せずに騒ぎ立てるだけでは、問題は解決しない。私たちは、真に日本の食を守るために、今こそ制度改革に取り組む必要がある。
ネットからのコメント
1、私もリタイア後に実家の米農家をやっています。米の価格を上げるにも限界があります。生産者米価で20000円程度と思っています。それ以上だと消費者米価が上がり過ぎて今と同じになる。生産者も農繁期は寝る暇もないですが、農閑期に出来る副業を持つ様にしないと収入が安定しないと思います。かつて勤めの時は、拘束時間を含めて時間に追われるように一年中働いていました。今は、農閑期はやることが無く、時間を持て余しています。農家の収入は低く当たり前だと思います。但し、農機具は作業内容毎に専用機であり、私のような小規模農家でも、一式の購入費用は家を一軒作る位かかります。
今は、費用高騰でもっと高いと思います。このアンバランスが農家を廃業する原因になっています。自分達では、どうしようもない。
2、去年から米は先物取引の対象となりました。偶然なのかもしれませんが、その後から急激に米の価格が上がり、今も上がり続けています。週刊誌の方々はこういう部分に目を付けて取材をし、記事にした方が良いと思います。何十年も上がらなかった米の価格が突然倍以上に上がった理由が見つかるかもしれませんよ。
3、少なくとも米ばかりの問題じゃない。野菜農家だって高齢化は間違いなくしてる。今農家は絶滅危惧種。なぜなら金にならないから。人材が農業以外に集中しすぎたのと人口ピラミッドが歪で益々先細り予想だから。工場で作れるものは工期や品質が一定に出来るが農業のような気候に左右され相場に左右される業態は必ずこれだけの収入が確保できるということはない。大企業が軒並み撤退した理由だ。だから後継者がいないし育たない。転作を一概に悪と言ってるような人もいるが農家にとっては相場の値崩れが一番怖いんだ。生活できん。だから米の増産は無制限にするべきではない。
農家売渡が今なら25000円だと経費を考えてもなんとか生活できる。値崩れした時の8500円はタヒが手招きしてた。参院選でも話題になったが本気で食糧安保を考えるなら食管法の復活が必要だ。干水害や獣害対策、国土保全も農業の一部。安心で継続的な農業総合対策が必要だ。
4、食べましたか?備蓄米とにかく不味いですね。ピラフや炊き込みご飯とかに工夫しないと美味しく食べれません。私の周りはもう買わないって人ばかり。やっぱり多少高くても美味しい方が良いみたいで人は最後まで贅沢なんだと思いましたね。新米見据えると店頭でも今後は余って来るんじゃないですかね。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/fb79479b804efc759ee65a17edc2dc63d74631d6,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]