日銀は10月19日、30年ぶりに政策金利を0.75%へ引き上げた。これに伴い、長期金利が上昇、10年国債利回りが2%を突破。一方で円相場は1ドル=157円台後半にまで下落し、円安が加速。正午における1ドル=155円台後半の円相場は公表後一時的に円高へ振れたものの、午後の植田総裁の会見後には再び円安へと進んだ。会見では、「実質金利」は依然低いとの指摘があり、利上げ継続の姿勢が示されました。
「中立金利」の推計には困難が伴うとされ、更なる円安が進行。今回の円安は中立金利に関する明確な情報不足によるもので、市場の円安基調は変わらず。

日銀の今回の利上げにも関わらず、円安が加速する現象は、政策の透明性と市場の予測可能性の欠如を浮き彫りにしています。特に、利上げが円安に対して期待された効果を発揮しないという現状は深刻です。これには日本の金融政策の根本的な対応の不備が背景にあると考えられます。まず、中立金利に関する具体的な数値と明確なガイドラインを設定し、市場に明示するべきです。次に、日銀は利上げに関する政策を一貫して実行し、それに基づく市場安定化の努力を図る必要があります。さらに、政府との緊密な連携を強化し、物価高対策と一体化した政策展開を図るべきです。このような不安定な経済環境の中で、市場はクリアで予測可能な指針を求めています。
日銀と政府が連携し、政策の透明性を高めることで、信頼を取り戻し、これ以上の円安進行を防ぎます。
ネットからのコメント
1、とにかく対応が遅すぎましたし、もう時機を逸しました。高市政権が経済対策を打ち出す数ヶ月前の時点で利上げを先行すべきでしたね、財政出動した後でやっても本気度が全く伝わらないので、これからも円高には振れず物価高騰は続きますから、下手したら経済対策も財政出動しても全て円安に食われますね。 ガソリン安くなったからとか言ってるけど、暫定税率無くそうが原油価格が下がろうが、円安になったら全く意味が無い、日本は生活品の殆どが輸入品だからね。
2、日本は全員を救おうとし過ぎるあまり、対応が後手後手に回っている印象。補助金という名の小銭をばら撒いて、将来性のない会社を救い過ぎ。一次的に厳しいかもしれないけど、合併を促進して企業規模を大きくして体力自体を上げないと駄目だと思う。金利に関してももっと以前から上げていく必要があったと思う。
3、食品等一部は確かに上がってますが、その他を見ると2%に届いてないですよね。これ本当に利上げが必要なインフレですかね?そもそも円安ガーといいますが、インフレは税収を伸ばしますよね。
円安が問題なのではなくて円安の恩恵を国民に回さないから国民にとって円安が悪のように映るのでは?増えた税収はどこへ行ったんでしょうか?政府が外貨準備として運用している資産も円安で増えるはずです。国民に還元できませんかね?日銀には日本政府にも他国にも影響されずに独立した判断をしてもらいたいと切に願います。
4、10年金利で少なくとも3%超えにならないと、実質的金利はゼロ(名目金利=実質金利+期待インフレ率)だから、まだまだ足りないと市場は見てると思う。ただし、インフレ率が3%未満にどんどん落ち着いていけば名目金利2%でも円高にふれていく局面はあると思う。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/ec82a8bfb95bdbbb466d3ac60cfb933d2e400027,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]