経済産業省は、国内半導体メーカー「ラピダス」への研究開発委託費として、2026年度に6315億円を追加支援することを承認しました。これにより、同プロジェクトへの総支援額は2兆3540億円に達します。ラピダスは、2027年度後半を目標に、世界最先端の回路線幅2ナノメートル相当の半導体製品の量産を開始する計画で、北海道千歳市に新設された解析センターと研究開発拠点がその一環となります。赤沢亮正経済産業副大臣も開所式に出席し、政府として開発を全面的に支援する方針を示しました。

今回の巨額支援決定は、国家の未来を担う産業に対する投資として聞こえは良いものの、冷静な分析が求められる状況です。この種の公共支援は、長期的な収益性と具体的な成果が問われるべき。
しかし、これほど巨額な税金が投じられる以上、プロジェクトの進行状況や成果の透明性が優先されるべきです。過去にも、同様の公的支援が期待を裏切った事例が散見されました。競争が熾烈な半導体産業で、ラピダスが本当に世界市場で戦えるか、具体的な戦略が不明瞭なままです。
次に、透明性を担保するために、(1) 投資進捗と成果を定期的に国民へ公表する仕組み、(2) 成果が上がらない場合の迅速な予算削減や見直し、(3) 他国との差別化を図る独自の技術開発の明示が必要不可欠です。耳障りの良い国家プロジェクトの影で、数々の公的失敗が繰り返されてきた過去を忘れるべきではありません。
未来の技術進化と国益のためのプロジェクトである以上、成功を望むのは当然のこと。しかし、それが実現するかどうかは、国民として注視し続ける責任が私たちにあるのです。
ネットからのコメント
1、半導体の研究者だけど、ここ数年、国立大や国研の有力な半導体研究者はみんなラピダスの下請け研究に駆り出されてて、本来の研究テーマに割く時間が大幅に減っているし、得られた成果の公表も論文や特許も含めてラピダスの許可が必要で制限されてる。
ニュースではラピダスにかけた金額ばかり取り上げられるけど、そういうアカデミックなプレゼンスを含めた機会損失や、大学や国研で負担している人件費・研究費も含め、とんでもなく大きな負担を国全体で負っていることにもっと気付くべきだと思う。
2、あくまで委託費用なんだから、成果を逐一聞く権利は国にあるはず。そして、国には国民が聞く権利があるはず。このパターンってだいたい失速して消える気がする。この会社の本当の未来のためにも、国民全員の未来のためにも、日報でも週報でも…なるべく頻繁に状況を公開して、厳しい視線を受けながら、進めて欲しい。あと、宝くじみたいに…いつまでにどれだけ進捗するか賭け事にしたら、楽しくみんなで注目し続けるのになぁ…なんて思う。
3、半導体開発はやっていいのよコロナ禍の苦い経験もあるし。ただ最初の投資額が小さすぎる。桁が違う。間違いなく追加追加のラッシュになるのは、ラピダス立ち上げからわかってたこと。後出しは感じが悪すぎる。官僚主導のやる事だから失敗の可能性が高いが、やるなら小出しじゃなく、資金、人材をしっかり投下したないと、今までの官製プロジェクトと同じ轍を踏みますよ。
とにかく速度が遅い。
4、日本は本来、もっと早く大胆な金融政策と成長投資を組み合わせ、産業競争力の再構築に踏み出すべきだったという指摘がある。結果として約600兆円規模で通貨を薄める方向に進んだ一方、その資金は十分に未来産業へ向かわず、10年以上にわたり国の発展は停滞したとの見方もある。この間に半導体やデジタル分野で世界との差は大きく広がったとも言われる。今回のラピダス支援は、遅れを取り戻すための最後の戦略的挑戦と見る声もある。ここで失敗すれば、産業基盤の回復はさらに難しくなる可能性がある。もはや時間は限られている。国家として技術・人材・資本を集中させるべき局面に来ているのではないか。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/6464d564e19e56521e958a8aa2c9d83d7501da91,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]