日本は、AI開発において遅れを取る中、「フィジカルAI」によって巻き返しを図ろうとしている。12月上旬に行われた「2025国際ロボット展」では、多くの国内外企業が日本のロボット技術の強みをアピールした。フィジカルAIを活用すれば、ロボットが人と共に作業することが可能となり、生産性向上や人手不足解消が期待される。高市早苗政権は1兆円規模の投資を発表し、ファナックはエヌビディアと、安川電機はソフトバンクと協業を発表した。

人型ロボットを先行する中国に対し、日本の信頼性や技術に注目が集まっている。

日本のフィジカルAI技術が注目される理由は、国内の安定したものづくり技術が土台にあることです。しかし、AI開発が遅れている現状には批判の余地があります。日本企業が長年培ってきた技術をAI分野で早急に活かし、国際競争力を強化する必要があります。まず、政府と企業の緊密な協力体制が不可欠です。AIの研究開発や教育に対する継続的な資金供給と支援、さらにはグローバルな提携を進めるためのインセンティブを設定することが重要です。さらに、異なる業種間での知識や技術の共有を促進し、国内市場を活性化させるべきです。日本の技術力が最大限に活かされれば、フィジカルAIを通じた新たな産業革命の一翼を担うことができるでしょう。現在の状況を打破し、未来へと繋がるための積極的な行動が求められています。

ネットからのコメント

1、AIの産業への導入は始まったばかり。これから5年10年の間に驚くほど産業構造は変わっていくに違いない。日本で以前は避けられていたような職種も、これから人気の職種になるかもしれない。アメリカでは、ブルーカラービリオネアと呼ばれているような現象が日本でも起きる可能性は十分あるように思う。若い人にとっては、暗いニュースばかりのようだが、将来に対する希望を失う必要は一切なく、時代の変化に適応すべく、今からこのような現象を見越して準備すれば、チャンスを掴む可能性が充分あるだろう。

2、なんというか、WindowsやMacにやられてしまった国産OSの TRONを思い出しますね。パソコン用としては政治です負けてしまったけれど、組込みOLとしては今はありとあらゆる物に入っているTRON。日本のAIは産業用ロボットに活路を見出してTRONのように陰日向で人々の生活や産業を支える存在になることを目指しても良いのでは。もはや個人ユースのAIでは勝てないでしょうしね。

3、日本は生成AIの“頭脳戦”では出遅れたが、ロボットを「現場で壊れずに動かす」分野では今も世界トップクラス。

人型ロボットの派手さに目を奪われがちだが、実際に金を生むのは工場・物流・保守の自動化。フィジカルAIは日本の強みが素直に生きる数少ない分野だと思う。

4、ここは素直に日本のテクノロジーの巻き返しに期待したいし、その方向で高市政権が注力しているのは良い動きだと思う。AIはヒトの頭脳を代替する技術として世界の産業構造を塗り替える可能性があり、その分野で出遅れているのは大きな痛手だが、フィジカルAIはヒトの体＋頭脳の組み合わせを代替できる技術。ここでリードできれば日本経済復活に向けての牽引役が期待できる。今の日本に必要なのは、戦後の高度成長期のように輸出で世界中から外貨を稼ぐことができるテクノロジー。足元の円安の原因として日米金利差が言及されるが、根本原因は日本のイノベーションが衰え外貨を稼ぐ力が落ちていること。かつて経済大国と言われていた頃のように技術力で他国を凌駕し、外貨を稼いで円が強くなり、国全体の豊かさが向上するような経済政策をどんどん推進してほしい。