北朝鮮が2023年9月に進水させた原子力戦略誘導弾潜水艦は、異様な構造から軍事専門家の間で疑念を呼んでいる。特に艦橋部分に潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を10基搭載する設計は、過去に批判を受けた「金君玉英雄艦」を彷彿とさせる。韓国軍需企業の専門家は、このような大型艦橋設計は潜水艦の重心を高くし、潜航時に不安定になるリスクがあると指摘している。
また、SLBM発射時の振動による構造的問題も懸念されている。技術的未熟さは北朝鮮の他の軍事プロジェクトにも見られ、これが体制の威信を優先するあまり、安全性が軽視されていることを示唆している。乗員の安全が重要視されない体制も合わせて、今回の潜水艦の「戦略核潜」としての役割は単なる政治的象徴に過ぎない可能性が高い。
今回の北朝鮮の潜水艦開発に関するニュースは、いくつかの深刻な問題を浮き彫りにしています。まず、技術的未熟さと安全性軽視が際立っており、象徴的な兵器開発が優先され、基本的な安全性や設計検証が疎かにされている現状は深く憂慮されます。艦橋を極端に肥大化させた設計は、潜水艦の基本である重心安定性を大きく損なう恐れがあります。こうした構造的な欠陥は、過去の駆逐艦事故と同様に、北朝鮮の軍事開発における技術的な限界を象徴しています。体制の威信を誇示するための政治的演出に過ぎない可能性が高いと見られるこの潜水艦ですが、真の核抑止力を求めるのであれば、詳細な設計の見直しと技術の向上は必須です。まず第一に、専門家による独立した設計評価プロセスの導入が必要です。
次に、国際基準に基づいた安全性検査を徹底すること。その上で、軍事技術の開発よりも練度向上と乗員の安全性を保証する教育プログラムの改善が急務です。これらの問題を克服することなくして、北朝鮮の軍事体制の持続的発展は望めません。結局、威信を求めるだけの浅薄な体制は、その不備が明らかになるまで時間の問題でしょう。
ネットからのコメント
1、通常の艦艇はトッブヘビーにならないように作るんだけど。潜水艦ならミサイルは艦橋ではなくもっと低い甲板に配置する。よほど本体が重くて艦橋が軽い構造ならともかく、この見た目の潜水艦で艦橋が目測で艦の重量の3割くらいを占めてるのか、これだけ大きければ転覆しないまでもアンバランスではないかな。
2、実際に使えなくても原潜とSLBMを持ってると他国に思われれば目標達成だと思うけどな。日本もそういう戦略を取るべきです。核抑止力という目に見えない力があるのとないのとでは雲泥の差ですから。今は持っていなくても有事の際にすぐに作れるようにしておき、それを国際社会に周知するでもいいですが。
3、潜水艦としてはずいぶんバランスの悪い形状だと感じていたが、ここの説明を見て納得した。
結局張り子の虎でもいいから形だけは何とか作ったが、動かすまではいけそうに無いでしょうね。国民が食糧難で苦しんでいるのにトップのミエで、こんなものを作っている国に生まれなくて本当に良かったと思う。
4、素人目に見て、どう考えても不自然な写真だと思う。脅威を与えるハッタリ画像のような気がする。過去にあった近未来のアニメのような格好だ。とても普通に動くものとは思えない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/add50e8cc9238356710d348f4a5ec40ffe80a79e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]