事件概要:滋賀県立高校の教員が部活動の引率中、生徒を同乗させた車を運転していたことが判明した。この行為は、県教育委員会が1990年に通知した「教職員による生徒同乗引率禁止」に違反し、男性教員は今年3月に文書訓告処分を受けた。具体的には昨年12月と今年1月、県外遠征時に知人が運転するレンタカーを使用し、体調を崩した知人に代わり一部区間を運転していたという。本件を受け、県教委は改めてルールを徹底するよう通知した。この問題は、福島県で男子生徒が死亡した部活動中のマイクロバス事故とも関連し、滋賀県教委が実態調査を実施中である。

コメント:教職員による生徒の車両同乗は、明確な禁止と長年の注意喚起が続けられているにも関わらず、誤解やルールの不徹底によって依然として発生しています。本件では、状況を考慮すれば体調不良の知人を補助するやむを得ない事情は理解できますが、それでも禁止事項を破る結果になったことは否定できません。
こうした問題の根源には、部活動運営の負担が現場に過剰に集中している構造的な問題があります。県教委はルールの周知徹底を再通知するだけでなく、以下の改革を進める必要があります。①運輸業者との連携を進め、教職員が運転に関わることのない輸送手段を制度化する、②予算や人的資源の拡充を通じた責任分担の明確化、③現場教員への研修を強化し、安全意識を向上させる。現場で苦悩する教員が問題を引き起こさずに済む社会的な仕組みこそが、真に生徒の安全を保証する道筋であると言えます。ルール破りは、適切な環境を構築できなかった社会全体の責任とも言えるでしょう。
ネットからのコメント
1、体調不良などの代理運転も認められないなら、素直に部活動を廃止した方が良い。地域移行といいつつも高校以上のカテゴリーは、ほとんどの競技が学校ありきになっているし顧問の負担もかなり大きい。自分も過去に県立高校で部活動指導をしましたが、練習時間を確保したい生徒や保護者の意向に押されていました。土日は練習すると決定した結果、平日と合わせて70連勤くらいしたことあります。
最後の方は点滴打ったこともあります。身体の不調を感じながらも、生徒の送迎でワゴン車を運転したこともありました。
2、1年間で200件以上の違反って、そりゃもうルールとして機能していないよ。それだけ実態とかけ離れているということでしょう。社会の求める安全管理の基準はだんだんと高くなり、学校に求められる業務は昔より増えている。それなのに、特給法があることで教員は定額働かせ放題。人員は補充されず、各教員がマルチタスクを求められるという異常な状況が続いている。今回のきっかけとなったバスの事故でも、安全性を確保したければお金をかけて貸切バスを依頼すべきだったというのと同じで、学校現場に安全を求めたければ、それだけ予算をかける必要がある。それが学費として保護者から直接徴収するのか、国や自治体が税金から出すのか。学校の組織と人員をどう変えていくのか、そういう議論をしないと解決はしないと思う。
3、課外活動をする以上、保護者を含め誰かが車による送迎をすることは必ずあるだろう。そして、車を運転する以上、事故を起こす可能性はある。
必要なのは安全運転と事故が起こった場合の損害を補填する保険などの枠組みの整備であって、一律に自動車の運転を禁止するのは現実に合わない措置だと思う。
4、クスノキさんの言うとおりです。部活の金銭補助のシステムも闇が多い。よくあるのは生徒全員から一律徴収している生徒会費やPTA会費から、備品や遠征費補助をしているが、クラブに入っていない生徒からすれば莫大な金額を搾取されるだけです。逆に特定のクラブが当然のように毎年数十万円取っていって当たり前のような顔をしている。これは、意識の高い保護者が訴訟を起こしてもおかしくない状態だと思いますよ。好きでやってるんですから自己負担が当然です。学校クラブも限界にきています。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/fda5c779eb576c6858dfb6b2d1f840635962659d,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]