京都市が市営バスへの「二重価格制度」を本格的に導入しようとしている。この制度は、市民向け運賃を現行230円から200円に値下げし、市民以外の運賃を350〜400円に引き上げるというもの。背景には、訪日観光客の急増が招く市バスの混雑や市民生活への影響がある。他地域で導入例の少ない「市民識別」の課題には、マイナンバーカードと交通系ICカードの紐付けを活用する考えが検討されている。また、二重価格導入が実現すれば、京都市交通局の赤字補填やバス運転手の賃上げ、人材採用の強化といった問題解決への寄与が期待されるが、多くの制度的ハードルも未解決である。

京都市の二重価格導入は、本来「公共交通」という公平性の担保が問われる場での試みとして異例かつ物議を醸す内容です。運賃の格差を地域住民と観光客に設けることで市民の利便性を確保する狙いは理解できますが、その手法が適切と言えるかどうかは深く議論する必要があるでしょう。
まず問題の本質は、観光客にのみ負担を強いることで観光振興策に矛盾を生じさせること。また、「地域住民優先」という名目が、訪問者に対する潜在的差別の温床になりかねない点です。さらに、マイナンバーカードなど個人情報の紐付けを含む識別方法は、セキュリティやプライバシー保護の観点で慎重な運用が求められます。
解決策としては以下の点が検討されるべきです:
市民割引ではなくより幅広い対象(通勤者など)との均衡を取る構造を模索する。二重価格が観光客に「不公平感」を与えないよう、別途観光税導入で収益を補填する。マイナンバーカードの役割を透明化し、識別方法の安全性と簡便性を徹底する。交通サービスは一地域のみの利益ではなく、広域的で公平な公共性を持つべきものです。京都市の取り組みが「観光都市の模範」ではなく、観光客との溝を広げるものとならないよう注視していく必要があるでしょう。公平と地域優先のバランスが鍵です。
ネットからのコメント
1、まず一番手っ取り早いのは大型スーツケース等を持ち込ませないこと。持ち込みをOKに場合は1個あたり1万円程度徴収する。
要は大型荷物がある際はタクシーなどを使う様にさせるか駅までのトランスポートサービスを構築する。市民も割を食う可能性はあるがそこは事前に申請すればOKとかにすれば問題ない。これだけでも結構変わる、その上で議論をすればいいと思う
2、公共交通機関の二重価格の前例うんぬんですが、JRグループでは、一部の特急や1日乗車券的なきっぷで、「外国人だけが買えるきっぷ」を販売する事で、二重価格の前例があります。日本人が相対的に損をするレギュレーションです。こういう前例が、少なくともメディアでは目立った批判を受けていない現状、京都市のこの検討は法的にも倫理的にも全く問題ないとみられます。もし二重価格を設定してもなお、外部からの旅行者の利用が減らなかったとしても、運賃の収益が増えるわけですから、そのお金を基にして運転手の待遇改善・新規採用や路線網の改善を図れるのでよいかと。
3、姫路城での議論の際もあったが、マイナンバーカードを持たない人と持っている人で価格を分ければいいのではないか。京都のバスの混雑の原因は外国人観光客なのだから、国内に住んで働いて納税している人とそうではない人で分けるのが適切だと思う。
あとはでかいスーツケースの持ち込みをなんとかしたいですね。持ち込むなと言ってもワンマンバスでは阻止は難しいでしょうし、これをなんとかできればかなり違うと思う。
4、賛成だけど、京都市内に通勤通学している人への対応が必要だと思う。あと、外国人だけで良いのではと言う意見が見られたら、赤字補填のためではと言う意見もあるけど、京都市民になって日常生活で利用することを想像したら判るが、普通に通勤通学や買い物に出掛けるだけなのに、バスに乗れない地下鉄も鮨詰め、それが年365日朝から晩まで。差を設けて当たり前と理解できる。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/da77fd2c2e91ae29f8d14a3b7476b699b2a5d951,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]