安倍晋三元首相の死去から4年となる2026年、自民党旧安倍派で主導権争いが激化している。命日の8日、東京都内の回顧展や東京都銀座のしのぶ会を巡り、萩生田光一氏ら旧「5人衆」と西村明宏氏らが対立。西村氏の会には定員約60人を超える参加希望があった一方、欠席連絡が相次いだとされ、15日には萩生田氏側も会合を予定している。

政治家同士の権力争いが、故人をしのぶ場まで影響力争奪の舞台に変えている状況は、国民から見れば異常と言わざるを得ない。問題の本質は、政治資金問題への説明責任が十分果たされないまま、組織内の復権や派閥力学が優先されている点にある。政治への信頼を失わせた過去の問題を検証せず、仲間内の結束や人数集めで存在感を示す姿勢では、何も改善しない。必要なのは、第一に政治資金の透明化と第三者による厳格な検証、第二に不祥事への説明責任を果たしたかを判断する明確な基準、第三に派閥中心ではなく政策と実績で評価される仕組みづくりだ。
故人の名を利用して争う政治より、国民への責任を果たす政治こそ求められている。権力を守るための結束ではなく、信頼を取り戻すための改革ができるかが問われている。
ネットからのコメント
1、旧安倍派はかつて自民党最大派閥として強い影響力を誇ったが、安倍元首相亡き後は求心力を失い、裏金問題を契機に結束も大きく揺らいだ。にもかかわらず、真相解明や説明責任よりも主導権争いや復権を優先する姿勢は、国民の理解を得られない。誰も疑惑の十分な解明に積極的だったとは言えず、政治倫理の回復より党内勢力争いを優先する姿勢は、自民党への信頼をさらに損なう恐れがある。
2、どこかの週刊誌で書かれていた旧安倍派の分派とほぼ同趣旨であろう。萩生田氏や西村康稔氏、それに復党秒読みの世耕氏など裏金事件に関わった疑いの濃い当時の幹部が、何ら責任をとっていないと若手らから批判的な向きがあるという。それはそうなのであるが、当の萩生田氏は実質的幹事長(代理であるが多くの実務を担う)、西村康稔氏は選対委員長として執行部入りしている。彼らの何食わぬ顔での復権を、図ってか図らずもか有権者はしっかりとアシストしていることは、決してお忘れないように。
3、亡くなった方を自分の都合よく利用しようとする行動を見ると、しのぶ会と言いながら哀悼の意識が欠けていると感じます。旧派閥内での主導権争いは、この状況を草葉の陰から見ている方は嘆いているかも知れません。かつて安倍派は最大派閥でしたから、政治権力に最も近い立ち位置にありました。したがって安倍氏の信念や信条に共感していなくとも、集まって来た議員が多数いると考えられます。裏金問題で派閥は解散し選挙非公認もあり、一時的にバラバラになった感はありました。しかし権力欲は簡単には消えないのでしょう。権力闘争をしても国民にはデメリットしか無いと思われるのが残念です。
4、派閥の主導権争いやポストを巡る内紛に終始している場合ではないはずです。国民が求めているのは、物価高対策や経済再生、国防といった山積する課題に対して、強力なリーダーシップを発揮して具体的な成果を出すことです。もしこの報道が事実で、身内の足を引っ張るような動きによって首相の足元がすくわれるようなことになれば、それこそ政権への失望だけでなく、政治そのものへの不信感が決定的なものになります。
内向きの権力闘争ではなく、国益のために一致結束してほしいです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/64e82b9b6b937d76fa6ecbaf9c284271f2fbd650,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]