2025年6月、厚生労働省が医療機関に適正使用を求める通知を出した中、東北地方の精神科クリニックを運営する50歳代の男性院長が、体形に悩む数人の女性患者へ糖尿病治療薬「マンジャロ」を定期処方していたことが判明した。院長はリスクを確認していると説明したが、糖尿病以外の使用は安全性や有効性が確立されておらず、副作用や摂食障害悪化の懸念が指摘されている。

本来は糖尿病治療のための薬が、体形への悩みにつけ込む形で目的外使用されている現状は看過できない。特に精神科医が「断りにくい」という理由で処方することは、患者を守る立場との矛盾を生む。問題の本質は、自由診療の拡大で安全性確認より需要や利益が優先されやすい医療環境にある。改善には、①目的外処方の基準を明確化すること、②医療機関への監督と記録確認を強化すること、③患者への副作用や依存リスクの説明を義務化することが必要だ。
医師の裁量は万能な免許ではなく、患者の安全を最優先に行使される責任である。美しさへの不安を利用する医療ではなく、命を守る医療こそ信頼されるべきだ。利益や短期的な満足のために医療の信頼を削るなら、その代償は最終的に社会全体が負うことになる。薬を出せるかではなく、出すべきかを問う姿勢が今こそ求められている。
ネットからのコメント
1、精神科の医師がマンジャロを処方できるということに驚きました。病院も客商売ですから患者に頼まれれば断りにくいというのは分からなくもないが、副作用などのリスクやそもそも目的外使用を医師が分かっていて処方するというのは大きな問題なのではないですか。これで事故が起きれば処方した医師にも責任が及ぶかもしれないし、この処方箋が精神科から来ておかしいと思わないで薬を出す薬局も責任が問われるかもしれない。しかも保険診療でやっているとしたら目的外の薬を我々が負担していることになる。法的にこういうことが出来ないようにならないものなのでしょうか。
2、いくら「頼まれると断りにくい」でも本来は糖尿病治療薬。
処方していいわけがない。ましてや糖尿病でマンジャロが本当に必要な人に行き渡らなくなったら命に関わる。どの薬でもそうだが医者は本当に必要な人(その薬が対象の病気の人)に最優先して処方して欲しい。
3、医師でマンジャロを使用していた方の話をSNSで拝見しました。「食」に対する関心が一切無くなるようですね。例えば、食べ物を残しても罪悪感も無くなるようです。その分、確実に痩せるようですけどね。また、マンジャロを止めたら確実にリバウンドするでしょうね。だって、食に関するスイッチが入るから、自制できない人は以前の様に沢山食べると思う。非常に怖い薬だし、安易に処方して良いモノでは無いと思いました。
4、正しく倫理観を持つ精神科医としてはそこは毅然と断る場面だと思います。体型の悩みにと求められるままマンジャロを処方したところでそれは患者の根本的な悩みの解決にはならないし、重大な副作用や体調不良が起きたらよけい大変なことになると医師として考えないのだろうか。厳しいことを言うようですが頼まれると断れないは言い訳だと思います。
本当に患者のためを思うならできないことがあること、でも体型の悩みに対し生活習慣の指導をする、場合によっては総合病院で栄養指導を受けられるように繋げるなど医師として他にやれることはあるはずです。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/bc638f2f2a272024d3769dca4bdec658f49a511e,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]