事件概要:インドネシアで、2025年8月に政権批判の表現として人気漫画「ワンピース」に登場する海賊旗が掲揚される動きが広がった。特に、17日の独立記念日を前に政府が呼びかけた国旗掲揚に一部市民が反発し、国旗の上に別の旗を掲げることが法律で禁じられていることから、警察が掲揚をやめるように指導する事態が発生した。この動きはSNS上で拡大し、若者を中心に家や車の荷台に旗を掲げる画像が次々と投稿された。
国家官房長官は5日、表現として問題ないとしつつ、国旗への敬意を呼びかけた。
コメント:インドネシアにおける「ワンピース旗」の掲揚運動は、単なる遊びではなく、政府への強い反発の表れです。独立記念日に合わせて、国民の一部が政府の要求に反発し、自己表現の一環として海賊旗を掲げるという行動に出ました。しかし、この表現行為が法律に触れる可能性があるため、警察が介入したことが問題をより複雑にしています。
国家の象徴である国旗を軽視することは許されないという原則には賛同しますが、政府の対応や市民の声を無視してはいけません。この問題の本質には、政府と国民との間にある信頼の欠如が影響しています。まず、政府は市民の不満を真摯に受け止め、対話を強化する必要があります。次に、表現の自由を尊重しつつ、法律と自由のバランスを取る新たな枠組みを作るべきです。最後に、若者の声を政策に反映させることで、より健全な社会の形成が可能となるでしょう。
問題解決に向けた前進は、ただの批判だけでなく、共に解決策を見出す意志にあります。
ネットからのコメント
1、インドネシアって妙な場面で日本の漫画・アニメ文化の影響に遭遇することがあります。とあるホテルのレストランのチラシに、どう見ても日本のアニメ調のキャラクターが登場したり、いつぞやのインドネシア海軍の軍事パレードで流れていたBGMが、なぜか日本アニメのそれだったり(どちらも無断借用?)。そしてこのワンピース。向こうの一部アニメファンの趣味全開なだけ?背景に何か事情があるのかちょっぴり気になります。現地に詳しい方に聞いてみたいものです。
2、インドネシアもかなりの多民族国家で現在の国の主導権を握っているのは、首都ジャカルタがあるジャワ島のジャワ人らしい。東はメラネシア(パプワ)系の住民が多いし、西は近年まで独立闘争を繰り広げたアチェ人が居る。おまけにイスラム教徒が圧倒的なインドネシアで、一部にはキリスト教徒も居る。この国も何気にいつまで纏まっているか分からないのよね。
3、現地の事情はどうあれ、宗教や政治や人種問題等と一切かかわりのないエンターテインメントとしての作品を利用して政治的メッセージを表現するのは勘弁して欲しい。
もし、したいのであれば自国のそう言う意図を持って創作された作品を使って貰えないか?ミームとしてネット上の個人的な画像までならギリギリ許容出来る範囲だけれど。(著作権は別として)
4、インドネシアではワンピースなのか。何年か前のタイでの政権批判が起こったときはハム太郎が用いられてたけども、東南アジアではアニメを使った抗議活動が盛んなのかな?タイではとっとこハム太郎を歌いながらデモ行進してたけど、インドネシアでもワンピースの曲を歌いながらの行進もしてるのだろうか?
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4f2f8d0edbfa9cac9ec08ee2ff2719d307af6c5c,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]