イランの駐ウクライナ臨時代理大使であるシャフリヤール・アムゼガー氏は、ロシア製無人機「シャヘド」を巡る問題へのウクライナの取組みを「茶番」と批判した。ウクライナはロシアの無人機攻撃への対応技術を共有し、湾岸諸国に専門家を派遣。しかし、アムゼガー氏はその動きを見掛け倒しと述べ、イランがロシアとの連携を否定しつつ、ウクライナを敵側と位置付けて非難した。2022年、ウクライナはイラン大使承認を取り消し、外交縮小を強行。同時に、中東での無人機対策が活発化している。アムゼガー氏は、イランの技術革新や米欧支援を利用するウクライナの動きを軽視。双方の対立構造が強まる中、対話の糸口は見いだせない。

この問題こそ、世界の外交的危機が覗く縮図と言えます。各国の見解は、政治的打算と主張の相反で混迷しています。イランの態度はウクライナを軽視しつつ、自国の技術力で優位点をアピールし続けた結果、関係悪化を招いています。
一方、ウクライナの中東支援へのアプローチは、技術外交として積極的に評価されるべきものの、結果的に対立を深めてしまいました。
問題の本質としては、無人機供給を巡る軍事的な責任と、それを安易に否定する国家間の情報の不透明性にあるでしょう。イランが国際社会において対立の火種を生む姿勢は、資源や技術提供の透明性を欠き、平和構築の妨げとなっています。他国技術の政治利用の悪循環が続けば、緊張は果てしなく拡大するでしょう。
解決策としては、①国際的な調査機関による無人機供給の透明性確保、②当事国間での調整役としての第三国の仲介、③無人機規制条約の合意策定が不可欠です。緊張の緩和を実現できれば、軍事外交そのものが一国の防衛のみに留まらない新たな道筋を切り開けるはずです。
国家間の利害が絡むほど、妥協を求める努力こそが平和への道筋。しかしながら、それを行わずして戦火の種を撒き続ける現状こそが一番の「茶番」ではないでしょうか。
ネットからのコメント
1、イランはウクライナ侵攻において、ロシアに対し多くの支援を行っています。
具体的には「シャヘド136」をはじめとする無人機の大量供与に加え、ドローンの生産技術や「ゾルファガール」などの弾道ミサイル約400発を提供したとされています。さらに、ドローンの運用戦術や防空システムに関する助言も行っています。イランが先に、敵側に自らを置いたと言えますね。
2、イラン側は茶番と強く批判していますが、内心では警戒しているのではないかと感じます。ウクライナはロシアとの戦争で、イラン製のシャヘド無人機を大量に撃墜してきました。その実戦経験をもとに、湾岸諸国へ対ドローン技術の支援を行っているとされています。つまりウクライナは、イランが開発した無人機の弱点を実戦で研究し、それを防空技術として共有している構図です。もし湾岸諸国の防空能力が高まれば、イランの無人機戦略そのものに影響が出る可能性があります。だからこそ表向きは、恐れていないと強調しているのでしょう。軍事の世界では、最も警戒している相手ほど、軽く見せる発言をすることも少なくありません。
3、NATOが直接参戦し米軍と共同戦線を展開する中で、ウクライナのドローンが、どれだけ情報を収集出来るかだと思う。
攻撃よりも情報収集能力が今は重要な戦略になっていると思う。
4、外交的な慣例として、弱い犬ほどよく吠える、のは普遍の真理である。圧倒的な軍事力があれば、沈黙の中で、一切の容赦なく作戦要綱に従って、躊躇なく冷徹に目標を蹂躙し破壊し尽くしていくことだろう。今回のウクライナの行動がイランにとって耐え難いまでの不快で苦痛な結果を伴うことから、既に戦争のあらゆる恐怖と苦悩を味わってきた戦争当事国のウクライナにとっては失笑でしかない、虚仮威しをせざるを得なかったのだろうが、ウクライナに足元を見透かされただけだったのはイランも混乱の極みにあるということだろう。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/d760d62bbe5156985d2e51718783aa4d50b557fd,記事の削除・修正依頼などのご相談は、下記のメールアドレスまでお気軽にお問い合わせください。[email protected]