オリオンビールは、米投資会社カーライル・グループの出資を受け、2025年9月にも東京証券取引所に上場する見通しとなっています。沖縄県の製造業としては初の上場であり、主幹事として野村証券、ＳＭＢＣ日興証券、みずほ証券が起用されています。詳細は今後の発表が期待される状況です。オリオンビールはビールを中心にワインや清涼飲料を販売しており、観光やホテル事業にも参入していますが、最近のノンアルコール飲料への需要の多様化により厳しい環境が続いています。

この上場は、業界の成長ポテンシャルを投資家がどのように評価するかを見極める試金石となります。

オリオンビールの上場計画は、多くの期待と課題を内包しています。まず、地域経済の活性化や市場の多様化における意義は大きいものの、ここ数年のビール市場全体の縮小傾向やノンアルコール飲料への移行が進む中で、どれだけ競争力を維持するかが問われます。より幅広い層に対してブランド力の強化が求められ、観光業と協業する戦略は有効ですが、持続的な成長には革新性と時代のニーズへの柔軟な対応が不可欠です。まずは、ノンアルコール市場を含む新商品開発の強化、地域密着型のマーケティング戦略、そして持続可能な観光資源の活用などが考えられます。沖縄の企業として、地域文化や特性を活かしつつ、新しいステージでの飛躍が期待されますが、その結果は沖縄県全体の経済発展にも重要な影響を与えるでしょう。

ネットからのコメント

1、老舗のビールメーカーで日本に古くからあるオリオンビールの知名度は高く、知っている人は多いと思います。サッポロやキリンなど大手メーカーが並ぶビール業界、オリオンビールの株式市場参入は楽しみです。厳しい状況が続くビール市場ですが、沖縄県の製造業としては初の上場ということで、観光事業との連携やジャングリア沖縄での独占提供など、地域密着の強みを活かした戦略に期待しています。

2、前に、社長がストロング缶の売上が好成績にも拘らず生産を辞めた理由が「アルコール度数が高くて手軽に手に入るようにしたけど、それが若者の心身の健康に影響が出てしまった。会社として利潤追求も大切だが未来ある若者を壊してはいけない」とコラムにあったけど、骨太な社長さんだと感じた。応援したい。

3、沖縄大学の元野村の樋口さんの『沖縄から貧困がなくならない理由』みたいな本があったが、それでオリオンビールは税制優遇が無ければ、マイナス400億円くらいの企業で、1円も沖縄経済のためになっていない。みたいなことを書いてあった。

それが税制優遇が外れるからということで、野村に身売りした。沖縄は9割補助、税制優遇で、土建屋なども100億をこえる売上だが、それも補助金ありき。だからもし補助金を世界基準で考えると、土建屋はオリオンビール以上に、マイナス何千億円、下手すると何兆円くらいで、沖縄の経済のためになっていない可能性がある。金を稼げないから、優遇措置、補助金にしがみつくのは沖縄だけではなく、全国地方で見られるが、これが沖縄が貧困というよりは、日本が貧しくなった理由だろう。オリオンビールも上場しても、世界で活躍できる足腰は果たしてあるのか。今の所は競争力は日本国内でもないが事実

4、アメリカの日本食やアジア系スーパーでもよく見かけて、たまに購入してしまいます。沖縄本土にとどまらず、日本全国、全世界へと展開してきた地道な努力の賜物かと思います。